「できる!」ビジネスマンの雑学
2018年01月22日
[495]2017年の訪日外国人は2800万人超、4兆4千億円を消費

 日本政府観光局(JNTO)は2018年1月16日、2017年の訪日外国人観光客が、過去最高の2,869万1千人だったと発表しました。
 これは2016年にくらべると19.3%の増加。1964年から統計を取り始めて以降、最多を記録しました。

「訪日外客数(2017年12月および年間推計値)」(日本政府観光局)
https://www.jnto.go.jp/jpn/news/press_releases/pdf/180116_monthly.pdf

2018012201.jpg
※日本政府観光局 公式サイト

 消費額についても4兆4161億円と初めて4兆円を突破しました。

17年の訪日客消費額、4兆4161億円 過去最高を更新
 観光庁が16日発表した訪日外国人消費動向調査によると、2017年累計の訪日客による旅行消費総額(速報)は4兆4161億円と16年(3兆7476億円)に比べて17.8%増加した。初の4兆円超えとなり、通年ベースでの過去最高を更新した。
 国・地域別では、中国が消費額全体の38.4%を占め最大だった。中国の消費額は14.9%増の1兆6946億円。次いで台湾が9.5%増の5744億円だった。
日本経済新聞社 2018年1月16日掲出)

 今年2018年は間違いなく訪日客は3000万人を超え、消費額も5兆円以上になるでしょう。

 ところが驚くことに、日本政府はそれ以上の目標を掲げています。

訪日客数は4000万人、消費額8兆円を目標(2020年)

「観光立国推進基本計画」を閣議決定
 本計画は、平成32年までに、1)国内旅行消費額を21兆円にする、2)訪日外国人旅行者数を4,000万人にする、3)訪日外国人旅行消費額を8兆円にする等の目標を掲げる(後略)
国土交通省観光庁 2017年3月28日掲出)

 これは大変なことです。あと2年後には年間4000万人の観光客を受け入れて、8兆円相当の満足を得て帰国していただくのは簡単なことではありません。

 かつては東京や京都などの大都市に集中していた訪日観光客ですが、いまや各種スポーツ体験、地方の観光施設、田舎体験などの体験型の旅が中心となり、地方の小都市、市町村にまで足を運ぶようになりました。

 観光名所巡りであれば、一回行けばそれで終わりですが、何かを体験したり学んだりする活動であれば、幾度も来てくれます。つまり、日本のお試し期間は過ぎて、これからはリピーター客をどれだけ満足させられるかが勝負になってきます。

 観光客を受け入れる地方の観光施設、環境を整える地方自治体、住民の皆さん、それぞれが付け焼き刃ではない知識と接客術を身につけることが肝要ですね。(水)

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■関連リンク
日本政府観光局(JNTO)
https://www.jnto.go.jp/jpn/index.html

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