このところ、通販サイトの会員番号や企業のユーザーIDなどを盗み取るサイト、いわゆる「フィッシング詐欺サイト」が増加の一途をたどっています。 かつての詐欺サイトといえば、文字化けや誤字だらけのおかしな日本語でしたからすぐに偽サイトと見破ることができ、だまされる人はほとんどいませんでした。 ところが最近では、不安をあおる文句や巧妙な手口で、だまされた事すら気付かない被害者が続出しているそうです。 その原因のひとつが、完成度の高い「なりすましメール」です。 「現在利用しているあなたのアカウントがロックされています」 「あなたのIDが不正使用されたので一時的にロックしました」 「あなたのアカウントは再確認が必要です」 一読するといかにも起こりそうな緊急メッセージが、文面に踊っています。 こうした偽メールを送りつけては、「さあ大変」と心配させて、「こちらのサイトで解決しますよ」、と偽サイトに誘導するのが代表的な手口です。 そのリンク先はといえば、本物のサイトとうりふたつのデザインのため、被害者は疑うこともせず、まんまと個人情報やID、パスワードを入力させられるのです。 場合によっては、クレジットカード情報の入力を要求してきます。さらにあくどいケースでは、ギフト用の金券を用意させ、その番号を入力させる方法で金品を盗み取るサイトすら存在します。 このように完成度の高いなりすましメールが、さまざまな企業名を騙り、日夜、大量に発信されているのが現実です。 では私たちはこうした詐欺から、どのようにして身を守ればよいのでしょうか。 まずは、記載されたリンクを安易にクリックしないことです。アカウントの確認は、公式サイトのトップページから行いましょう。 また、ハッキング情報に定期的に目を通すことが大切です。たとえば、セキュリティ対策を専門とする団体のサイトには、どのような詐欺が流行しているのか、その情報を随時掲載しています。 私たちが冬になるとインフルエンザの流行情報に注意するようなものですね。 添付のPDFは偽サイトへの誘導!Appleをかたるニセのメールにご注意! フィッシング対策協議会の緊急情報をお知らせします。 Appleをかたるフィッシングメールが出回っています。 Apple IDをお持ちの方はご注意ください! (一般社団法人セキュリティ対策推進協議会 2017年7月5日掲出) Amazonのアカウントがロックされる?! アカウントのロックを解除する.件名のAmazonをかたるフィッシングメールが出回っています。 24時間以内に応答しない場合はアカウントがロックされますと 見る人を慌てさせる文面です。 (一般社団法人セキュリティ対策推進協議会 2017年8月21日掲出) また、総務省が運営するサイト、[国民のための情報セキュリティサイト]では具体的な犯行の手口とその対策を解説しています。 「フィッシング詐欺に注意」 ([国民のための情報セキュリティサイト]総務省制作) 詐欺メールが被害者の不安をあおるようになった背景には、「オレオレ詐欺」や「振り込め詐欺」の手口を参考にして、不安や焦燥感に弱い日本人の国民性を悪用しているのかもしれません。 自分宛てのメールが詐欺メールではないか、と気付くことは年々難しくなっています。 普段とは違った操作を求めるメールには、くれぐれもご注意ください。(水) ----------------------- ■関連サイト [国民のための情報セキュリティサイト]・総務省 一般社団法人 セキュリティ対策推進協議会 公式サイト 「フィッシングメール、ウイルス感染の偽警告、偽のサポート電話などの詐欺に遭わないようにする」 (Apple.Inc・公式サイト 2017年6月29日掲出) 「Amazon.co.jp からの連絡かどうかの識別について」 (Amazon.co.jp・公式サイト) --------------------- 「できる!」ビジネスマンの雑学 ジャンル別 --------------------- 〇ニュースを読む 〇出来事 〇本・雑誌 〇IT関連 〇旅 〇食と料理 〇教育 |
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