「できる!」ビジネスマンの雑学
2017年07月31日
[426]地方自治体のPR活動、湯~園地計画、漫画、博覧会・・・

 地方自治体のPR活動の取り組みには、ツィッターやFacebookに始まり、ご当地キャラクターの着ぐるみによる広報活動、おもしろ動画の配信などがあります。

 昨年、別府市長が動画で宣言した「湯~園地計画」は、市長の公約通り、本日7月31日まで3日間開園することとなり、メディアでも大きく取り上げられています。

「湯~園地計画」(別府市)

 税金を投入せず、クラウドファンディングで8千万円を超える支援金を集めたり、住民がボランティア参加できる方法を採用するなど、地方自治体のPR活動に新たな手法が生み出されたようです。

20170731.jpg
※画像は公式サイトより引用

 これとは別に、郷土の偉人をマンガにして、幅広い層に読んでもらうというPR活動があります。この夏、佐賀県では幕末に活躍した佐賀藩主を主人公に、マンガの連載を始めました。

県、15日から直正公の漫画ウェブ配信
■幕末佐賀の功績紹介、12月に単行本化
 幕末を生きた佐賀藩10代藩主鍋島直正(1814~1871年)を題材にした漫画を、佐賀県が電子版で15日から無料配信する。来年に明治改元から150年を迎えるのを前に、6話を毎月1話ずつウェブサイトで公開、配信後に単行本を発刊し、幕末維新期の佐賀に光を当てる。
 直正の生涯を軸に、鉄製大砲の製造や蒸気船建造といった歴史的な出来事を描く。藩の近代化を支えた佐野常民との関係なども取り上げ、時代の転換点をドラマチックに描き出す。
佐賀新聞 2017年06月08日掲出)

「漫画・鍋島直正」(佐賀県)

 明治維新の際に、軍事力でも人材の面でも大きな力を発揮した佐賀県ですが、150年後の今の日本で、どれだけの人がそのことを知っているのか。「臍を噛む(ほぞをかむ)思い」という常套句がありますが、佐賀県人にとっては、まさにこのことかもしれません。

 千葉市でも類似の試みが行われており、こちらは県名・市名の由来ともなった平安末期の武将、千葉常胤公(ちばつねたりこう)を主人公に、マンガを制作しています。

電子マンガ:「千葉常胤公(ちばつねたりこう)ものがたり」
(再生には Adobe Flash が必要です)

 佐賀県では来年、平成30年を明治維新150年の年として、約一年間にわたり県内全域で博覧会を計画しているそうです。

 地方自治体のPR方法はいろいろあれど、たくさんの人にうまく伝わるといいですね。(水)

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■関連リンク
「肥前さが幕末維新博覧会」

千葉氏を紹介するマンガを発行しました(千葉市)


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