「できる!」ビジネスマンの雑学
2017年07月21日
[422]限界集落を支える「かかし」たちが示す日本の未来像

 四国・徳島県三好市の山深い村では、かかしたちが観光客をもてなしてくれることで有名です。あちこちのメディアで取り上げられ、今では海外からのお客様の姿も目にするそうです。

 人そっくりの「かかし」が180体 村人より多く...
 徳島の限界集落に各地から観光客

 「人よりもかかしが多い」と徳島県三好市東祖谷の名頃集落が話題を呼んでいる。住民は29人だが、人間そっくりの約180体のかかしがいることから「かかしの里」と呼ばれており、各地から多くの観光客が訪れている。
 かかしの里になったのは、地元の綾野月美さん(68)が14年前、鳥獣被害対策で実父に似せたかかしを作ったのがきっかけ。近所の人が間違ってあいさつをしたり声をかけたりしたため、面白いと思って次々とかかしを作り、これまでの制作数は400体を超えるという。
産経WEST 2017年7月15日掲出)

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※村の入り口で出迎えるのもかかし

 かかしのおかげで寂しくはないし、海外からも観光客がやってくる。有名になったよ、良かったよかった、と喜ぶ村人たち・・・、と紹介されていますが、筆者にはいまひとつ納得できない部分があります。

 人形を作るかかし作家がいる限りのいっときの賑わいに過ぎないのではないか、と。

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※水のない川に釣り糸を垂れる釣り人

 そのことは聞かれるまでもないし、そう言う筆者に他に何か打つ手はあるのか、と問われると返す言葉もありません。

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※かかしたちで賑わうかかし工房

 先日のテレビ番組で、漁師を目指す中学生の言葉が印象的でした。

 「魚を捕る人がいなくなり、僕が住んでいる島の漁場は
   ぽっかりと空き地のようになってしまっている」


 人口減少という言葉を、現実味を帯びて感じた瞬間でした。これが日本の現状だ、と14歳の少年に教えられた気がしました。

 日本はこれでいいのでしょうか。あなたはどう思われますか。(水)

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■関連リンク
三好市観光協会・「天空の村・かかしの里」


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