「できる!」ビジネスマンの雑学
2017年06月26日
[411]サル、島をサルかも・・・。宮崎県幸島

 ニホンザルは、北海道と沖縄を除く日本各地に生息するため、日本人にはなじみの深い野生動物です。

 宮崎県南部の無人島、幸島にも約100匹のニホンザルが暮らしており、芋を海水で洗って塩味をつける「芋洗い行動」や麦と砂を分離させる「麦洗い行動」などの「文化を持つサル」として、世界的に知られています。

幸島(こうじま) 幸島の紹介ページです。
 ニホンザルを含めた幸島全体が『幸島サル生息地』として昭和9年1月22日に国の天然記念物に指定され、日本を代表するニホンザルの生息地として保護されています。
(一般社団法人 串間市観光物産協会 公式サイトより引用)

2017062301.jpg
※イメージ写真

 離れ小島だった幸島でしたが、砂の堆積、砂州が島まで伸びたことで、対岸の本土と陸続き(陸繋島)になってしまいました。

16年ぶり陸続き現象で宮崎・幸島のイモ洗いザルが本土上陸の危機 「サル監視員」が警戒
 イモを海水で洗って食べる「文化ザル」が生息する無人島として知られる宮崎県串間市の幸島で、今年2月から干潮時に本土と陸続きになる現象が起きている。市はサルが本土に渡って農地などを荒らさないよう、監視員を置いた。
 潮が引くと、沖合約200メートルに浮かぶ幸島と串間市本土をつなぐ「道」が現れる。市によると、これまでは秋や冬に北風の影響で島と本土との間に堆積することが多かった砂を台風の南風が押し戻してきた。しかし昨年は台風のコースが違い、バランスが崩れた。16年ぶりの現象という。
産経WEST 2017年5月15日掲出)

 今月の6月になり、サルたちはついに島と本土との間を行き来するようになりました。

天然記念物の幸島のサル 島と陸を行き来
 芋を洗って食べるニホンザルで知られる宮崎県串間市の幸島で、天然記念物のサルが島と陸を行き来していることがわかりました。
 島を出たサルが農作物に被害を与えると駆除される対象になるおそれがあることから、市は対応を検討しています。
NHK WEB NEWS 2017年6月21日掲出)

 幸島にいれば天然記念物のサルですが、本土にわたってしまうとただの野生のサル。作物を荒したりすれば駆除されても文句は言えません。

 サルたちはそのことを知っているのでしょうか。

 そして、文化を持ったサルとして、初めて「新大陸上陸」の偉業を成し遂げたボスザルの運命やいかに・・・。

 幸島のサルたちから目が離せません。(水)

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