「できる!」ビジネスマンの雑学
2017年05月10日
[390]偽サポート詐欺の発生にご注意

 連休中に気になるニュースがありました。初めて聴く言葉でしたが、まさかこんな手口があったのか、と驚かされました。

 「偽サポート詐欺」

 この犯罪の手口はこうです。

 詐欺を働こうとする人物や組織が、Webサイトを閲覧している人のパソコンに強制的にプログラムを送り込みます。そのプログラムが動作すると、パソコンはあたかも深刻な状態のように振る舞います。ただし壊れている訳ではありません。
 驚いたパソコン所有者が画面に出てくる電話番号に連絡すると、サポートと称して料金を要求するというものです。

20170510.jpg

「偽サポート詐欺」 被害の相談相次ぐ
 一般のウェブサイトに不正なプログラムを仕込み、突然、パソコンがウイルスに感染して乗っ取られたように装う偽の画面を表示させたうえで、ウイルス駆除の名目で料金を要求する巧妙な手口の詐欺が広がっています。セキュリティーの専門機関は、被害の相談が相次いでいるとして注意を呼びかけています。
 情報処理推進機構によりますと、この手口は、一般のウェブサイトを閲覧中に、突然、音声とともに、画面いっぱいに「パソコンがウイルスに感染した」という偽の警告が表示されるのが特徴です。
NHK NEWS WEB 2017年5月4日掲出)

 偽の警告画面にはこのような文字が表示されます。

『あなたのPCはブロックされました』
『当社に今すぐお電話ください』
『この重要な警告を無視しないでください』
『お使いのPCからウイルスとスパイウェアを検出しました』
※こちらはあくまで一例です。類似した内容で表示される場合があります。
 (日本マイクロソフト・Japan News Center より引用)

 「パソコンに不具合をもたらすウイルスが、ウイルス自身を削除するサポート先を教える」

 冷静になってみると、どう考えてもこれは道理に合った話ではありませんね。実は詐欺グループの目的は、パソコンの不具合を解決することではなく、被害者のパソコンを遠隔操作で乗っ取るツールを送り込んだり、クレジットカード情報を聞き出すことなのです。

 パソコンに疎い方なら、案内されたサポート先が仕組まれた詐欺だと気づくことはないのかもしれません。

 もし、障害が起きたパソコンがサポートに電話するよう警告を出した場合は、以下の対策を取ってください。

【ニセ警告画面の対策】
1. ニセの警告画面を閉じる
 キーボードの「Ctrl」「Alt」「Del」の3つのキーを同時に押す
 「タスクマネージャ」からブラウザソフト(Edge, IE, FireFoxなど)を選び、「タスクを終了」する。

2. パソコンを強制終了する
 1.の操作ができない方はパソコンを強制的に終了しましょう。電源スイッチを長押しすると、ほとんどの場合は電源が落ちます。作成中のデータは保存されませんのでご注意ください。

 パソコンを使った詐欺事件は今後も手を変え品を変え、新たな手口で襲いかかってくるでしょう。そんな時はどうすればよいでしょうか。以下の方法をご紹介します。

【パソコン詐欺を疑ったら】
 ・サポート先や連絡先の電話番号を控えて、「Google検索」などで検索します。
 ・その連絡先に関する最新の情報が表示されます。
 ・犯罪に関連した情報があったり、検索結果になにも出てこない場合は、詐欺の可能性が高いので、絶対に連絡をしないようにしましょう。
(水)

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■関連リンク
「マイクロソフトのサポートを装った詐欺にご注意ください」
(日本マイクロソフト・Japan News Center 2017年4月26日掲出)


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