「できる!」ビジネスマンの雑学
2017年03月31日
[374]マイ電子書店「じぶん書店」、4月スタート。

 本好きの方なら一度は思った事があるでしょう、自分のオススメの本を並べた書店を開いてみたいと。その夢が元手をかけず手軽に実現できる時代になりました。

 その名も「じぶん書店」。

講談社、誰でも電子書店を作れる「じぶん書店」スタート
売上の1割をユーザー還元
 講談社は3月9日、ユーザーオリジナルの電子書店を作れるWebサービス「じぶん書店」を4月にスタートすると発表した。同社が展開する電子書籍の中から売りたいタイトルを選び、推薦コメントを入れて販売。売り上げの10%がユーザー(書店オーナー)に専用コインで支払われるという。開設費は無料。
 アフィリエイト機能を持つ、Webブラウザベースの電子書籍キュレーションサービス。書店オーナーが読んでいない書籍でも陳列可能で、利用者は書籍をSNSなどでシェアしたり、試し読みしたりできる。
 陳列した電子書籍が売れると、売り上げの10%相当の専用コインを付与。電子書籍の購入のほか、他のポイントやマイルとの交換などに利用できる。
[ITmedia 2017年03月09日]

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 このサービスの特長は2つあります。

 ひとつは、開設費などの初期費用が一切いらない事。

 個人でビジネスをスタートするときの最大のハードルが初期費用です。この経費を上回る利潤をあげなければ事業継続はできません。ところがこのサービスでは、スマートフォンだけで電子書店が開設できる手軽さ。パソコンやプリンターなども不要です。0円からスタートできる事は大きなアドバンテージとなります。

 もうひとつは、収入につながる事。

 専用コインとはいえ、売り上げの10%が収入になります。

 売り上げの一割の利潤と聞くと、少ないと思われますが、扱い商品は電子ブックです。つまり、店舗スペースを確保するコストや物販のための人件費は不要です。どんな書店でもリアル店舗を持つ以上、この経費を外す事はできませんね
 そう考えると一割の利益は決して少ないとは言い切れないでしょう。

 また、電子ブックですから既存のリアル書店と競合する事もなさそうです。

 書店を開店したあとは個人のセールストーク一つで売り上げを左右する事になるのでしょうか。どんな書評、オススメトークが読めるのか。読者としてはそういう楽しみも生まれます。

 SNSなどで交流の輪が広い人は数千人ものフォロワーがいますから、売り上げも期待されます。

 音楽もいまや楽曲が売れるのではなく、人気の高いプレイリストが販売される時代です。

 書籍の世界でも本のプレイリスト、いえ、どんなリーディングリストが「じぶん書店」に並ぶのでしょうか。電子ブック専門店のこれからが楽しみですね。(水)

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■関連リンク
自分の電子書店をスマホだけで簡単に開ける画期的新サービス 電子書籍の新たなプロモーション・セールスプラットホーム 講談社「じぶん書店」4月にサービス開始
プレスリリース・ニュースリリース配信サービスのPR TIMES 2017年3月9日掲出)

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