「できる!」ビジネスマンの雑学
2017年01月18日
[343]東京五輪にオリーブの冠を。小豆島のチャレンジ

 以前、当コラムでもご紹介した通り、香川県は別名を「うどん県」と称して広報活動をするほど、うどんに力を入れています。

[296]「ずずずっ(要潤)」。泣く子も黙るひとすすり

 ところが香川県の名産品は、これだけではありませんでした。

 かつて『二十四の瞳』(作:壺井栄)の舞台として知られた小豆島(しょうどしま)。淡路島の西方の瀬戸内海に位置し、香川県に属しています。
 そしてこの島は、日本で唯一と言っていいほどオリーブ栽培が盛んな島なのです。

 この島で東京五輪に向けて、あるチャレンジが始まっています。

勝者の証し オリーブ冠で 東京五輪「採用を」香川の産地が提案
 金メダリストに香川県産のオリーブ冠を贈ろう――。オリーブの生産量日本一の同県が、2020年東京五輪・パラリンピックで勝者に贈るオリーブの冠を提案している。オリンピックを機に、県産オリーブや農産物を全国にアピールしたい考えだ。(中略)
 既に主産地の小豆島では、オリーブ冠の供給に向けた体制整備が進んでいる。材料の枝は、約2000本ある小豆島オリーブ公園(小豆島町)などから適した品種を採取。観光客にリース作りを教えている担当者が、冠作りの技を磨いている。
日本農業新聞 2016年12月14日掲出)

20170118.jpg

 いまだにゴタゴタ続きの東京オリンピック・パラリンピックですが、こんなステキな試みが進んでいるとは知りませんでした。

 ところでこれが実現すると、いくつ作る必要があるのでしょうか。

 調べてみたところ、リオデジャネイロ・オリンピックのメダル総数は、約1000個。過去には、バレーボールや野球などの団体戦では控えの選手やコーチも表彰台に上がっていたと記憶しますので、予備を含めると2000個は必要ではないでしょうか。

 写真で見るオリーブの王冠は、幾重にも枝が織り込まれた見事なできばえです。
 もし決まれば、大変な作業になると思いますが、ぜひとも、晴れの表彰式の場で、メダリストたちの頭を彩っていただきたいですね。(水)


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