「できる!」ビジネスマンの雑学
2016年11月07日
[314]電車で化粧、なぜダメなの?

 首都圏で電車に乗った際、車内でお化粧する女性の姿をときたま見かけることがあります。誰もが見て見ぬふりのこの現象、比較的若い女性に多いようです。電車内で携帯電話を使う場合と違って、かなり堂々とお化粧に励んでいらっしゃいます。

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 最近、この電車内化粧について少し論争が持ち上がりました。
 発端はある私鉄企業が行った車内マナー向上を呼びかける動画でした。

東急電鉄 公式サイト
[動画の場所はこちら]
・動画で見る東急電鉄>
マナー向上へのお願い(わたしの東急線通学日記)>
社内での化粧はご遠慮ください 「社内化粧(マナーダンス)篇」

 これは筆者の勝手な感想にすぎませんが、動画を見た限り少女の「みっともない」ダンスは少しやりすぎかもしれません。もう少し年配のおばさんが柔らかく伝えればこうも叩かれずに済んだでしょう。

 とはいえ、筆者も朝のラッシュ時にはずいぶんといろいろな体験をしてきました。
 地ならし作業のような下地作りから、真っ赤な口紅塗装に血をなめ回すかのようなグロス塗り、目玉を突きそうなマスカラ工事(まつげ延伸)、ビューラー(つけまつげ装着器)を取り出しての大改造などなど、いろいろとおもしろく拝見してきました。
 女性が見事に化けてゆく工程を、間近で見ることができる機会はなかなかないので、男性としては貴重な体験なのかもしれません。

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 先日は、ついにスマホの液晶側のカメラ(インカメラと言うそうです)で液晶に自分の顔を映しだしての動画化粧を目撃したときは、これぞ「IT化粧術」と思わず膝を打ったこともあります。
 もう女の子が手鏡とかコンパクトといった化粧道具を求めない時代になったのだなぁ、と筆者はひとり感慨にふけりました。

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 ただ残念なことに、車内化粧に専念する女性に、化粧液やパウダーが周囲の人ににふりかかることを気にする方はひとりもいませんでした。たまらず席をたつ両隣がいることなど、まったく意に介してはおりません。
 まあ、それは当然のことで、周囲など気にしていては電車で化粧はできません。いたしかたない・・・いえいえ、それではすまされるはずがありません。
 かぐわしい香水や口紅を付けたスーツで、家庭内にいらぬ問題を引き起こしたくない男性も多いはずです。

 ではなぜ、車内化粧が止まないのか。それはおそらく、若い女性にとっての化粧の概念が、これまでとはまったく違ったものだからでしょう。化粧は美しくなるのでも化けるのでもなく、いつもの自分に戻る作業にすぎず、仕事の一部として化粧をしているようにうかがえます。

 だからこそ、周囲の人に止めて欲しい理由があったとしても、その理由を説いたところで化粧を止めさせる自信のある人は居ないのです。
 
 実のところ、若い女性の車内化粧を注意できる男はひとりもおりません。反撃されたり無視されるのは嫌、ましてや痴漢などのえん罪だけはごめん被りたい。

 できればこの問題は、女性だけで話し合い解決していただきたい。これが大多数の男のいつわらざる本音でしょう。(水)


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