皆さんは、「エアチェック」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。そしてその意味をご存じでしょうか。 1970年代から80年代にかけて、音楽を手元に残す方法としては、音質に優れていたFMラジオの音楽を録音することが流行していました。そのことをエアチェックと呼んでいたのです。 この頃に音楽を手元に残す方法としては、カセットテープが唯一の選択肢でした。CD登場以前のLPレコードの時代は、何度もレコードを聴くと盤が擦り切れるといわれ、カセットテープにダビングして聴くことは、至極当たり前の儀式だったのです。 ラジオ番組も喋りと音楽をしっかりと区別するなど、エアチェックを意識した構成になっていたように記憶します。 ※今は亡き赤井電機製造の「AKAI」のカセットデッキ(筆者所有) その昔、筆者が学生だった頃、中国語の先生から語学の勉強にと、ご自身が吹き込んだ中国語のカセットテープを渡されたこともあります。聴くためにはカセットデッキが必要でしたが、誰もが持っている必需品だったのです。 ※カセットテープはパック売りが人気でした(筆者所有) ところが、インターネット社会の到来と共に音楽のデジタル化が進み、iPodが登場すると、あっという間にカセットデッキもテープも消え去りました。 ※今ではスマホとイヤホンで音楽を楽しむのが一般的 しかし、カセットテープは死んでしまったわけではなかったのです。 なんと、新品のカセットテープが発売されることになりました。 日立マクセル、カセットテープ「UD」復刻版を限定販売! 日立マクセルは11月25日より、カセットテープ「UD」のデザインを復刻した製品を数量限定で発売する。 マクセルは1966年に国内で初めてカセットテープを製品化し、今年でカセットテープ発売50周年を迎えた。今回、50周年を記念して1970年代の人気モデル UD シリーズのデザインを復刻した製品を発売することとなった。 (ASCII.jp 2016年10月06日掲出) いまだにカセットデッキを保有する筆者としてはうれしい限りです。しかもカセットテープの人気復活が、再発売を後押ししたとも言われています。 <カセットテープ>ブーム再び メーカーが復刻版発売 「今、カセットテープがブーム」という。1990年代、CDなどの普及に伴い、音楽の記録媒体としての地位を追われて退場したかに見えたカセットテープ。しかし、そのアナログの魅力が再評価され、新たな輝きを放ち始めている。「ブーム」の背景を探った。【浜名晋一】 ◇カセットテープの音は心地いい 東京・中目黒の閑静な住宅街の一角にあるカセットテープ専門店「waltz(ワルツ)」。昨年8月にオープンした店内には国内外の音楽テープ約5000本の他、昔懐かしいラジカセや携帯音楽プレーヤー「ウォークマン」などの商品がずらりと並び、アナログの音にみせられたファンでにぎわっている。 (Yahoo!JAPANニュース 2016年10月24日掲出) この現象は一時的なはやりなのか、デジタル時代と共存するアナログ回帰現象なのか。 いずれにせよ、しばらくの間はカセットテープの入手に苦労することはなさそうです。(水) ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ ■関連リンク 日立マクセル --------------------- 「できる!」ビジネスマンの雑学 ジャンル別 --------------------- 〇ニュースを読む 〇出来事 〇本・雑誌 〇IT関連 〇旅 〇食と料理 〇教育 |
ニュースを読む一覧へ |