愛犬家のみなさんに朗報です。犬の気持ちをリアルタイムに色で表示してくれる装置が発明されました。
その装置の名はテレパシーならぬINUPATHY(イヌパシー)。名前はちょっと眉唾っぽく聞こえますが、いたってまじめな研究のようです。
犬と人の「絆」つくる犬専用ウエアラブル登場
心拍変動で色が変化...その名も「イヌパシー」
犬の心拍数の変動を把握し、その気持ちの状態に応じた色に変化するウエアラブルデバイス(装着型機器)を、東京のITベンチャーが開発した。「INUPATHY(イヌパシー)」と名付けられ、例えば虹色に輝くと「うれしい」状態だ。現在クラウンドファンディングで資金調達に乗り出し、犬と人の絆(きずな)を深めるとして注目されている。
心拍変動が「気持ち」を映す
開発したベンチャー社長の山口譲二さんによると、イヌパシーは、愛犬の胴体に装着したセンサーが心拍の変動を取得。鼓動の早い遅いに加えリズムのわずかな変化も逃さずにとらえる。
山口さんは、その心拍変動と犬の気持ちがどのように密接に連関しているかさまざまなパターンを研究。変動の特徴から「喜び」「興奮」「ストレス」「集中」などを知ることができるようにした。
(産経ニュース 2016年5月5日)
ただ、犬ほどそのときの感情がわかりやすいペットはいませんから、この装置を必要とする愛犬家がどれほどいるのか、商品化されたとしても売れ行きが気になります。また、こうした装置を身につけた犬はストレスを感じるはずですので、そもそも正しい測定ができるのでしょうか。
ところで、筆者としてはぜひ追加してほしい犬の気持ちセンサーがあります。それは「たそがれる」です。
夕方に犬を散歩させているとき、犬が夕日に向かって立ち止まり動かなくなった経験は誰にでもあるでしょう。そのとき犬はたそがれているのです。
たそがれ始めた犬は気が済むまで動きません。無理にせき立てずに、一緒にたそがれてあげればいいのですが、たそがれは夕日だけとは限りません。川辺を歩いている時、草のにおいを嗅いだ時、いつもおやつをくれた商店が閉店していた時・・・たそがれるきっかけは数限りなくあります。そのときセンサーが夕日色に輝いてくれれば、きっと犬的には大ヒット間違いなしです。(水)