どうやらシジュウカラは言葉を話しているらしい、ということを日本の研究者が10年がかりで突き止めました。
シジュウカラ 鳴き声組み合わせ意思疎通 文法も
小形の野鳥「シジュウカラ」には異なる鳴き声を組み合わせて複雑な意味を伝える能力があり、その組み合わせには「文法」もあることが、総合研究大学院大学の研究で分かりました。ヒト以外の動物で、文章で情報を伝える能力が明らかになったのは、これが初めてです。
(NHK NEWSWEB 科学・医療ニュース一覧 2016年3月21日掲出)
シジュウカラとは頭が黒、頬が白く塗り分けられた、ちょっと見はパンダのような姿をした野鳥です。大きさは雀より少し小ぶり。
言葉で文章を作るという行為は、人間だけができる能力と100年前にダーウィンが提唱して以来、定説となっていました。今回の発表はその定説を覆す大発見と評価されています。
(筆者の庭に訪れるシジュウカラ 撮影:筆者)
ではシジュウカラはどんな言葉を話しているのでしょうか。
【プレスリリース】『単語から文をつくる鳥類の発見』
総合研究大学院大学の鈴木俊貴氏を中心とする研究チームは,野外での詳細な行動観察と実験によって,鳥類の一種シジュウカラにおいても,異なる単語を組み合わせ,より複雑な意味を伝える能力が進化していることを発見しました。シジュウカラは,仲間に警戒を促す声(「警戒しろ」)と仲間を集める声(「集まれ」)を組み合わせ,「警戒しながら集まれ」というメッセージをつくります。さらに,鳴き声の組み合わせには文法規則(語順)が存在し,その規則に反すると情報がうまく伝わらないことも,野外実験によって明らかにしました。
(総合研究大学院大学「NEWS 最新情報・トピックス 一覧」 2016年3月9日掲出)
筆者の唯一のTwitter(さえずり)仲間であるつがいのシジュウカラも、しょっちゅうヂヂヂ、ツーピーなどと鳴き交わしています。言葉の中には『「ヘビ」や「タカ」の存在を示す名詞のような鳴き声まで存在』(プレスリリースより)するそうですから、あなどれません。あの小さな頭の中で文章まで作っているとは、想像すらしていませんでした。
筆者としては、
「ピーナッツを食べ過ぎるな」とか、
「明日から留守にします 留守番頼む」とか、
「Tweet、書き込んどいて」とか、
実用的なシジュウカラ語を知りたいものです。
なぜならこのつがいのシジュウカラ、我が家に日参するようになって以来、クルミ1袋とピーナッツ3袋を平らげていますから。(水)