2016年のトレンドは、企業で働きながら就活をやり直す「リベンジ転職」が流行すると新聞で予測しています。
そんなことができるの、と思われるでしょうが、どうやら嘘ではなさそうです。
めまぐるしく変わった2015年の就活解禁時期のあおりをうけて、希望の企業に入れなかった新卒者。そして、優秀な人材を取り損ねたとほぞをかむ企業。両者の思惑が一致して、就活のやり直しが今年、始まりそうな状態といわれています。
就活混乱のあおり...来年は「リベンジ転職」が、氷河期のロスジェネの逆襲もあるか
面接など採用選考の解禁を4月から8月へと遅らせたことで混乱を招き、「学生、大学、企業の3方が損をした状態」(榊原定征経団連会長)となった今年の新卒採用。経団連は来年は6月解禁に前倒しするなど朝令暮改の感は拭えない。あおりを受けて希望の企業に就職できなかった学生も多く、求人情報企業の間では、そうした不本意な新入社員が少なからず来年再び本命企業に挑む"リベンジ転職"に回るとの観測が飛び始めた。一方、人材を確保できなかった企業は"バツイチ"の転職受け入れに動き始めている。(石川有紀)
(産経WEST・【ビジネスの裏側】 2015年12月30日)
■新入社員が営業に出かける先は・・・
とはいえ、来年度も卒業予定の就活学生はいますから、現役高校生と浪人生とが入り乱れる大学入試のような状態となるでしょう。2016年の就職戦線は、さらに激烈なものになりそうですね。
この現象、どの企業にとっても気が気ではありません。期待の新入社員たちが「営業に出かけるふりをしてこっそり就活していた」、「突然、ライバル企業に就職しましたと言って辞められた」という事態も考えられます。それをどう引き留めるかも、人事の重要任務となりそうです。
給料さえいただけるならどこでも、と就職した筆者には考えもつかないことです。筆者は最初に入った会社で、経済は消費者のニーズで回っていること、世の中にコンピュータがあること、などをお給料をいただきながら勉強させていただきました。
仕事の基本を学び、世の中を知ることは、どの会社にいようとできると思うのですが、筆者のこんな考えはもう古いのでしょうか。
いずれにせよ、本当に気の抜けない世の中になったものです。(水)