イスラエルでもっとも重要な聖地とされるエルサレム。そこにあるふるーい墓地から黄金色に輝く謎の物体が見つかりました。それがこちら。
(画像:イスラエル考古学庁Facebookより)
ユダヤ教、キリスト教、イスラム教にとって聖地とあがめられるエルサレムには、数多くの遺物、遺構が残されています。そこから出てきたこの物体。宗教儀式の祭具のように見えます。しかも本物の金でコーティングされており、錆びることもなく、今なお輝きを失っていません。
(画像:イスラエル考古学庁Facebookより)
ところが、学者たちの知恵を総動員しても、これが何なのか、何の目的で作られた物質なのか、まったくわかりませんでした。
何かの魔力の発生器か。宇宙人が残していった通信機か。はたまた、人類を超越した存在のあかしか。もしや、スター・ウォーズの秘密兵器・・・。
僭越ながら筆者は、弘法大師・空海が唐から持ち帰った密教法具、数々の煩悩を滅ぼし、悟りへと導く金剛杵(こんごうしょ:ヴァジュラ)のニューモデルと見立てました。
ついに見つけた。これこそオーパーツ(※)と、考古学者たちの胸は高鳴ったことでしょう。
※オーパーツとは、OOPARTS(Out Of Place Artifactsの略):その時どきの文明のレベルを超越した、あるはずのない出土品のこと
イスラエル考古学庁は真剣に悩み抜いたあげく、Facebookでこのオーパーツの正体をひろく問いかけることにしました。その「イスラエル考古学庁Facebook」がこちら。
[イスラエル考古学庁Facebook]
そして、明らかにされた正体とは・・・。
エルサレムで金ピカな謎の物体発見 ネットで情報募集して正体判明
この物体は鉄アレイの真ん中がふくらんだような形で、同国考古学庁によると、本物の金でコーティングされ、重さは8キロほど。数カ月前にエルサレムの墓地でメンテナンス作業員が不審物を発見し、警察に通報。爆破処理を行ったところ、この金の物体が見つかりました。考古学庁で調べていましたが、考古学者たちも見たことはないと謎は解けず。
そこで市民にFacebookで情報提供を求めたところ、多数のコメントが寄せられ、ほどなく正体が判明。・・・(後略)
(ねとらぼ 2015年12月23日掲出)
世の中には、英知を結集しても、なかなかわからない事ってあるんですね。
さて、当コラムは明日12月29日(火)から、年明け2016年1月3日(日)までお休みです。読者のみなさまにとって、今年いくつ役立つコラムがあったでしょうか。
あっ、安心してください。答えなくていいですよ。
来年もよろしくお願いいたします。よいお年をお迎えください。(水)