「うまい店、味な店」シリーズは、振り返ってみると閉店、廃業した店ばかりを紹介していました。わざとではなく、たまたまそうなっただけですが、紹介する筆者も忸怩(じくじ)たる思いでした。
今回ご紹介するお店は、現役ばりばり営業中です。しかも、今年9月にオープンしたばかり。ちょっと変わったシステムのお店です。
「未来食堂」:東京都千代田区一ツ橋2-6-2 日本教育会館 B1
場所は九段下と神保町の中間にある「専大前」交差点を竹橋方面へ向かって左手、日本教育会館ビル地下のレストラン街にあります。
筆者が訪れたのは、木曜の夕方。友人と二人で真新しいカウンターに座り、晩酌セットを注文。3品のおつまみと冷やのコップ酒をいただきました。日本酒は佐賀の「鍋島」。キリッとした味わいでなかなかいけます。
お店の方にこれなんだかわかりますか、といわれて口にしたふわふわのディップ。えーっと、わかった。かに味噌でしょ。フフフ、ハズレ。なすの裏ごしですよ。ひと手間かけた手料理を堪能できました。
■晩酌セットの3品
そうこうするうちに10人ほどの若者の団体さんでカウンターは満席に。
みなさん20代のようで、すぐに晩ご飯セットを注文して、あつあつのご飯をいただいています。ご飯は木製のおひつからよそうシステム。
団体さんのリーダーとおぼしき方から、これどうぞと缶ビールを手渡されました。
この店では、お酒はひとつしかないので、飲みたいお酒は持ち込めるのです。ただし、「おすそ分け」というルールがあり、お隣さんや後に来るお客さんの分まで持ってくるのがお約束。
能書きはこのくらいにして、ありがたくいただきます。プシュッ、グビグビグビ。
■おつまみ
そのほか、在庫の材料から食べたいものをオーダーする「あつらえ」、お店の裏方として働く「まかない」などもあります。詳しくは参考リンクをご覧ください。
食べて飲むだけの客ではない、座っているだけでなんだかお店に参加している気がしてくる、不思議な空間を味わえました。ごちそうさまでした。(水)
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■参考リンク
未来食堂
営業時間 :11~22時(日月祝休,火は14時迄)
東京都千代田区一ツ橋2-6-2 日本教育会館 B1