豊洲への移転が来年に迫った築地市場で、ちょっと変わった計画が持ち上がっています。
東京・築地市場(中央区)から移転する豊洲市場(江東区)の開場が7日、ちょうどあと1年を迎えた。準備が進む中、築地市場の象徴的存在の小型車「ターレー」が、開場直前に"大パレード"する計画が浮上している。輸送コストなどの問題から、約2000台が約2・3キロを自走する市場最大の作戦が展開されそうだ。
ターレーは、エンジンやモーターを積んだドラム缶のような運転台の後ろに荷台が付いたトラックで、小回りが利くのが特徴。ターレーに乗った業者が、狭い通路や観光客の間をスイスイと通り抜ける姿は、築地の象徴的な風景だ。市場全体で2131台が登録(2014年末)されている。このターレーで築地、豊洲市場間を"パレード"する計画が浮上している。
(スポニチ 2015年11月8日掲出)
ターレーは立ち乗り専用の小型三輪トラックです。映画「スター・ウォーズ」に登場するロボット「R2-D2」によく似た円筒形が動力部分で、ロボットの頭に当たる場所には大きなハンドルがついています。業者の皆さんは前の一輪を巧みに動かして、築地市場の狭い通路を、縦横無尽に走り回っています。
筆者は場内で働く方と知り合い、築地市場を案内していただいたときに、初めてターレーを知りました。その方は早朝からお昼まで市場で働き、午後から本業のイラストレーターとして、イラストを描いていました。
こういう働き方は、役者、ミュージシャン、カメラマンなど、いわゆる自由業の方に多いそうです。
たしかに朝が早いことが苦にならなければ、午後からの時間を自由に使えるので、兼業が成り立ちます。
ターレーに立ち乗りして疾走する姿は、なかなかカッコイイものです。2000台の行進が実現すれば、壮観な景色になるはず。ぜひとも休日の昼間にパレードしていただきたいですね。(水)