「できる!」ビジネスマンの雑学
2015年10月07日
[150]漫画で問いかける生きること。火村正紀さん
こころざしなかばにして、病により思いがけず道を断たれた方の訃報を聞くことが、最近多いようです。
先日、漫画ウェブサイト「ガンガンONLINE」にて、火村正紀(新木場ユキ)さんという漫画家がなくなられたことが発表されました。マスコミはいわゆる有名芸能人の訃報に埋め尽くされており、この方が話題になることは少なかったようです。
火村正紀さんは闘病中に「入院ノート」という漫画を、2年近くにわたり描かれていました。全20話。私たちは「ガンガンONLINE」サイトで、その全編を読むことができます。登録不要、購読無料です。
漫画ならではの豊かな表現力、作者の卓越した心理描写などに引き込まれていきます。また、受け入れがたい現実を受け入れてゆく作者に心を打たれる一方、病のため漫画の連載が終了となるつらい心の内を、垣間見ることにもなります。
重いテーマですが、プロの漫画家ですから、笑いを取る箇所も随所にあります。かつて筆者自身も胸に穴を開けた痛みを思い出し、久しぶりに「ペーソス」という言葉がしっくりとくる読後感を得ました。
バックナンバーの [page.1] から読み始めることをおすすめします。火村正紀さんのご冥福をお祈りします。(水)
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