中国大陸から買い物目当ての観光客が日本へ押し寄せてくる現象、「爆買い」は当コラムでも紹介しました。
観光バスに載せ切れないほどの買い物の量に、空港への配達サービスがあれば良いのに、と筆者は書きましたが、すでに配達サービスは存在していました。
しかし、そのサービスを利用した結果は・・・。
"爆買いゴミ"あふれ関空が悲鳴...外箱捨てて搭乗が中国流 「荷物のかさ減った」と涼しい顔!?
"爆買い"目的の訪日外国人客の残したゴミが関西国際空港にあふれている。搭乗の際、チェックインカウンターで荷物のかさを減らすため商品の外箱などを大量に破棄しているのが原因。ゴミ箱に入らず通路に大量放置されるケースも多く、新関空会社は4月下旬以降国際線出発ロビーの清掃員を3倍に増員するなど対応しているが、「マナーを守ってほしい」と頭を抱えている。(吉村剛史)
ゴミの正体は家電や貴金属の空箱
「朝夕の、中国便の出発ラッシュ前が特にひどい。所かまわず段ボールなど空き箱の山です」
関西国際空港でターミナルビルの清掃などを請け負っている会社の幹部(55)はため息をついた。
ゴミの"正体"は、ほとんどが家電製品や衣類・靴、貴金属、雑貨、医薬品、菓子などの空箱。訪日外国人は滞在中に購入した商品を出国に使う空港まで届けてもらうサービスを利用、搭乗の際に荷物のかさを減らすために段ボールなど梱包(こんぽう)材や商品の外箱を捨てている。
(産経WEST 2015年8月12日)
せっかく便利なサービスなのに、このあり様では・・・。と思いがちですが、彼らなりの事情もあるようです。
LCCを利用したツアーの場合、機内持ち込みも預ける荷物も、重量制限が厳密に設定されており、少しでもオーバーすると、否応なしに追加料金を取られます。
無駄な包装材に余計な運賃を払うよりは、現物のみを持ち込んで追加料金なしにしたい。現実的に考える人の多い中国人なら、誰もがこう考えるでしょう。
さらに、公共の場をきれいにしておこうという発想がなければ、空港がどうなるかは一目瞭然でしょう。
中国大陸や香港の街中を歩いたことがある人ならわかるはずですが、路上の散らかり具合は、想像を絶するすさまじさです。
これからもおつきあいの続くお隣の国ですから、なんとか日本の習慣を受け入れていただくよう、双方とも努力が必要のようですね。(水)