「できる!」ビジネスマンの雑学
2015年06月26日
[081]うまい店味な店-2 キッコーマン御用蔵醤油
先日、千葉県野田市にある醤油博物館、「もの知りしょうゆ館」を見学した知り合いから、「御用蔵醤油」という立派な名前のしょう油をいただいた。
製造元であるキッコーマンのサイトを見ると、「良質の国産原料を使用し、木製の桶で熟成させた醤油の逸品 250ml 542円」とのこと。
戦前の宮内省に納品するしょう油専用醸造所として1939年に御用蔵を建設。2011年に移築、再現。伝統的な製法を絶やさぬためこの蔵で手間暇かけて作ったしょう油とのこと。
うーむ、出自に偽りなし。
なめると濃い口らしい濃厚な味。さっそくなじみの魚屋から今が旬の太った鰹を求めて、刺身で食べてみた。鰹の味がしっかり味わえてうまかった。たしかにしょう油の塩辛さよりは、刺身のうま味がひきたつ、かもしれない。
しょう油と言えば、ふだん1リットル200円程度のお徳用ボトルで済ませている身分だ。10倍以上する価格差と味の違いがわかるかどうか、自信はない。味わってみればわかると人は言うが、肝心の舌がそれを見分けるほど研ぎ澄まされているわけもなし。
高級品に縁のない舌には悲しいかな、濃い味ですという信号しか脳みそには届かない。
関東のしょう油文化で育ったわけでもないので、しょう油ラーメンを作ると、しょう油の風味が立っていない、との指摘を家族から受ける筆者。「御用蔵醤油」への採点はご勘弁いただきたい。
この御用蔵醤油、店頭販売はもの知りしょうゆ館のみとのことだったが、キッコーマンの通信販売に取り扱いがあった。
伝統的な醸造方法でつくる、特別醸造の逸品
「御用蔵醤油」542円(税込)
国産材料にこだわる方、ぜひ味わってみたい方は、検索などして見つけられたし。(水)