「できる!」ビジネスマンの雑学
2015年05月15日
[051]ショウガは寒がり屋さん、「ショウガないなー」

スイカ、ショウガは常温保存がベストです。

 これから夏に向かって徐々に気温が上がっていきますが、食材の保存についてミニ知識をご紹介します。

 買ってきた食材をそのまま冷蔵庫に放り込んでいませんか。実はよく知られている食材に、冷蔵庫が苦手なものがあるんです。

 食材の保存法方はスーパーや八百屋さんの陳列をまねると良いと言われています。間違いではありませんが、参考にならないケースもあります。それがスイカやバナナ、ショウガなど、暖かい地域で採れる食材です。

 冷蔵庫にしまったショウガはすぐに表面が固くなったり、切り口から変色したりして、長持ちしません。
 密封した袋で売られているショウガですが、呼吸している食材なので、このままでは保存には向きません。軽く水に濡らして新聞に包み、冷暗所で常温保存しましょう。意外なほど長持ちします。

 あまり知られていませんが、ショウガは象の大好物です。象はサトウキビやバナナなど甘い果物ばかり食べているわけではありません。野生の象はショウガの自生地を定期的に巡回していて、食べ頃になると掘り起こしては食べているようです(筆者の現地調査による)。
 熱帯のジャングルに自生するほど暑さに強いショウガですが、寒さにはとことん弱いのです。
 今日からショウガは「ショウガないなー」と冷蔵庫から出してあげてください。

 同じように熱帯育ちで常温保存が良いものは、バナナ、マンゴー、スイカなどがあげられます。これらの果物は低温になると、変色したりして、香りや甘みまでも失われてしまいます。冷やしすぎると果物本来のおいしさも感じにくくなりますので、食べる前に軽く冷やす程度がよいようです。

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 また、アボカドやキウイ、パイナップルの熟成(追熟)は常温でおこないます。冷蔵庫に入れてしまうとやはり低温障害で傷んだり熟成しにくくなります。(水)

出典:「果物の扱いかた」(農林水産省)
参考:こちらもあわせて参考に
「食品のかしこい扱いかた」(農林水産省)

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