「受動喫煙=がん発症」は証明されていない!? 疫学調査や動物実験でも
受動喫煙の可能性を世界で初めて指摘したのが、1981年に発表された「平山論文」だ。40歳以上の非喫煙者の妻と喫煙者の夫9万1540組を16年間追跡調査し、夫の喫煙が多いほど妻の肺がんによる死亡率が高くなるとする内容だった。だが、計算方法が恣意的であったり、データの分類方法が誤っているなどとの批判を受けていたり、原データが公表されていないといった問題もある。
(中略)
逆に、ニコチンがアルツハイマー病やパーキンソン病、潰瘍性大腸炎の治療に有効であることが証明されており、実際の治療現場への導入も進んでいる。受動喫煙が体にどう影響を与えるのか。正確な研究が求められている。
(引用:日刊SPA!2014年10月18日)
タバコを吸うと肺がんになりやすいから始まり、タバコはお金のムダ。タバコも我慢できない意志の弱い人間。奥さんや子供に煙をすわせているなどなど、悪人扱いされてきた愛煙家たち。いつのころからか、愛煙家を取り巻く環境は悪化する一方でした。
ところが最近、風向きが大きく変わり始めています。引用元の記事にもある通り、タバコを吸わない人を煙害に巻き込んでいると警告した受動喫煙の根拠「平山論文」に疑問符がつき始めたのです。
また、日本の統計では喫煙者は減少したにもかかわらず、肺がん患者は急激に増加しています。男性では過去40年で8.5倍に、喫煙者は少ないはずの女性でも過去40年間で6倍にもふくれあがっています。
グラフで示す通り、日本ではここ20年以上も肺がんは男性のがん死亡原因のトップです。女性でさえ2008年から大腸がんに続く第2位となっています(赤丸と赤い折れ線が肺がんによる死亡率)。
厚生労働省の調査結果からも、喫煙者数と肺がん患者との間には何の相関関係もないことは一目瞭然といえるでしょう。
(出典:「平成25年 我が国の人口動態 P18-P19」(厚生労働省))を加工して作成
信ぴょう性の薄い「平山論文」にまさに煙にまかれて、長年にわたり混迷したわが国の肺がん対策。肺がんの根本原因はどこにあるのか、真摯に追求されなかった結果が上記の統計に表れてはいないでしょうか。
ちなみに、先進国ではタバコのパッケージに病人や肺がん患者の写真が印刷されていましたが、それも最近ではなくなりつつあります。また、警告文からも「肺がんになる」という断定的な表現は消えています。
肺がんの根本原因がタバコではないと推測されながらも、わが国では過去に植え付けられたタバコ悪者説がいまだに根強く残っているようです。
この話題を提供してくださった方の御尊父は、ただ今93歳の愛煙家。先日長年連れ添った87歳の奥様に先立たれましたが、葬儀のあと開口一番、
「やれやれ、これで女房の小言を聞かずに、心置きなくタバコが吸えるわい」
(水)
その奥様は愛煙家とさえ結婚しなければあと20年長く生きられたかもしれませんね・・・
コメントをいただきながら、気がつくのが遅れました。
おっしゃる通りです。世の中の息子たちは母親には一日でも長生きしてほしいと思っています。