図解 身近にあふれる「放射線」が3時間でわかる本
著 者 | 児玉 一八 |
---|---|
定 価 | 1,760円(税込) |
初版発行 | 2020.2.22 |
ISBN | 9784756920768 |
ページ | 328 |
版 型 | B6並製 |
今もあなたのまわりを飛んでいる!
「放射線」と聞いて、皆さんは何を思うでしょうか?
「原発事故でもれ出した、恐ろしいもの」——。
きっと多くの方はこう思うのではないでしょうか。
ところが放射線は、ずっと昔から、今もあなたの目の前を飛び交っている、「身近にあふれるもの」なのです。宇宙からも地面からも、あるいは食べ物からも、あなたの体からだって、放射線は飛んでいます。
ではいったい、「放射線」って何なのでしょうか?
放射線は目に見えず、においも味もないから、なんだか奇妙なものと思えてしまいますよね。
でもだからこそ、しっかりとした知識を身につけ、“正しく恐れること” が大切なのです。
本書では、
・そもそも放射線と放射能の違いって何?
・どのくらい被ばくしたら危険なの?
といった素朴な疑問から、
・放射線でどうやって病気を診断するの?
・ゴーヤーは放射線のおかげで食べられる?
・放射線で大気汚染物質が分解できる?
といった放射線の活用例を取り上げ、そのうえで
・原発はなぜ「危ない」っていわれるの?
・福島とチェルノブイリの原発事故はどう違うの?
といった原発と放射線の問題を取り上げます。
私たちは日本人は、これから次の世代にかけて、長く放射線や原発の問題と向きあって過ごしていかなければなりません。
そのために求められるのが、正しい基礎知識です。
本書は、誤解に満ちていて、ときに不必要な不安や恐れをもたらすこともある「放射線」の世界を、前知識なしの読者でも読める内容で構成しました。
ぜひあなたも「身近にあふれる放射線」について学んでみてはいかがでしょうか。
◎目次
序章 「ほうしゃせん」って何?
第1章 放射線と放射能のきほんを学ぼう
第2章 身近にあふれる放射線と放射性物質
第3章 放射線を浴びるとどうなるのか
第4章 放射線と放射性物質のいろいろな利用
第5章 原発のしくみと福島第一原発事故
第6章 原子炉と放射線の事故・事件
◎関連記事
▼朝日新聞web論座 2020/3/1
進行中の原発をめぐる問題の解決のために必要なこと【上】
進行中の原発をめぐる問題の解決のために必要なこと【下】
▼朝日新聞web論座 2021/5/17,18,19
トリチウムと水の理科・社会 【上】 天然でも人工でも、生成したトリチウムには何の違いもない
トリチウムと水の理科・社会 【中】 トリチウムが分離できないのは、「水そのもの」だから
トリチウムと水の理科・社会 【下】 処理水の問題は「理科」ではなく、「社会」にある
▼明日香出版社公式noteで全文公開中!
全文公開!図解 身近にあふれる「放射線」が3時間で身につく本
本書の内容を全文公開しています。どうぞご覧ください。
◎著者紹介
核・エネルギー問題情報センター理事
1960年福井県武生市生まれ。1980年金沢大学理学部化学科在学中に第1種放射線取扱主任者免状を取得。1984年金沢大学大学院理学研究科修士課程修了、1988年金沢大学大学院医学研究科博士課程修了。医学博士、理学修士。
大学2年の時のウランを皮切りに、本書にも登場する水素3(トリチウム)、炭素14、リン32、イオウ35などの放射性物質を取り扱ってきた。
北陸電力志賀原子力発電所を対象に、事故の分析、原子力防災計画の分析と訓練の視察、事故の際の屋内退避施設や避難路の調査などをおこない、わかりやすく知らせる活動をしてきた。福島第一原発事故の後には、各地の講演会やシンポジウム、学習会などで200回以上、講師やシンポジストをつとめている。
◆著書
単著は『活断層上の欠陥原子炉 志賀原発―はたして福島の事故は特別か』(東洋書店)、共著は『放射線被曝の理科・社会―四年目の「福島の真実」』『しあわせになるための「福島差別」論』(以上、かもがわ出版)、『福島事故後の原発の論点』(本の泉社)など多数。
「放射線」と聞いて、皆さんは何を思うでしょうか?
「原発事故でもれ出した、恐ろしいもの」——。
きっと多くの方はこう思うのではないでしょうか。
ところが放射線は、ずっと昔から、今もあなたの目の前を飛び交っている、「身近にあふれるもの」なのです。宇宙からも地面からも、あるいは食べ物からも、あなたの体からだって、放射線は飛んでいます。
ではいったい、「放射線」って何なのでしょうか?
放射線は目に見えず、においも味もないから、なんだか奇妙なものと思えてしまいますよね。
でもだからこそ、しっかりとした知識を身につけ、“正しく恐れること” が大切なのです。
本書では、
・そもそも放射線と放射能の違いって何?
・どのくらい被ばくしたら危険なの?
といった素朴な疑問から、
・放射線でどうやって病気を診断するの?
・ゴーヤーは放射線のおかげで食べられる?
・放射線で大気汚染物質が分解できる?
といった放射線の活用例を取り上げ、そのうえで
・原発はなぜ「危ない」っていわれるの?
・福島とチェルノブイリの原発事故はどう違うの?
といった原発と放射線の問題を取り上げます。
私たちは日本人は、これから次の世代にかけて、長く放射線や原発の問題と向きあって過ごしていかなければなりません。
そのために求められるのが、正しい基礎知識です。
本書は、誤解に満ちていて、ときに不必要な不安や恐れをもたらすこともある「放射線」の世界を、前知識なしの読者でも読める内容で構成しました。
ぜひあなたも「身近にあふれる放射線」について学んでみてはいかがでしょうか。
◎目次
序章 「ほうしゃせん」って何?
第1章 放射線と放射能のきほんを学ぼう
第2章 身近にあふれる放射線と放射性物質
第3章 放射線を浴びるとどうなるのか
第4章 放射線と放射性物質のいろいろな利用
第5章 原発のしくみと福島第一原発事故
第6章 原子炉と放射線の事故・事件
◎関連記事
▼朝日新聞web論座 2020/3/1
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トリチウムと水の理科・社会 【上】 天然でも人工でも、生成したトリチウムには何の違いもない
トリチウムと水の理科・社会 【中】 トリチウムが分離できないのは、「水そのもの」だから
トリチウムと水の理科・社会 【下】 処理水の問題は「理科」ではなく、「社会」にある
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全文公開!図解 身近にあふれる「放射線」が3時間で身につく本
本書の内容を全文公開しています。どうぞご覧ください。
◎著者紹介
核・エネルギー問題情報センター理事
1960年福井県武生市生まれ。1980年金沢大学理学部化学科在学中に第1種放射線取扱主任者免状を取得。1984年金沢大学大学院理学研究科修士課程修了、1988年金沢大学大学院医学研究科博士課程修了。医学博士、理学修士。
大学2年の時のウランを皮切りに、本書にも登場する水素3(トリチウム)、炭素14、リン32、イオウ35などの放射性物質を取り扱ってきた。
北陸電力志賀原子力発電所を対象に、事故の分析、原子力防災計画の分析と訓練の視察、事故の際の屋内退避施設や避難路の調査などをおこない、わかりやすく知らせる活動をしてきた。福島第一原発事故の後には、各地の講演会やシンポジウム、学習会などで200回以上、講師やシンポジストをつとめている。
◆著書
単著は『活断層上の欠陥原子炉 志賀原発―はたして福島の事故は特別か』(東洋書店)、共著は『放射線被曝の理科・社会―四年目の「福島の真実」』『しあわせになるための「福島差別」論』(以上、かもがわ出版)、『福島事故後の原発の論点』(本の泉社)など多数。
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編集部メッセージ
放射線や放射能の話は、誤解や不確かな情報も多く、何が正しいのかわからないのが実状ではないでしょうか。そもそもこの分野は、学校でもきちんと学ぶ機会がほとんどありません。そこで本書では、きちんと体系立てたうえで、前知識のない人でも読めるようにかみ砕いて説明してもらいました。
もちろん福島やチェルノブイリといった実際に起きた事故についても、そのポイントをわかりやすくまとめています。
私たち日本人は、原発の問題と切っても切れない関係にあります。つまり、常にニュースになる話題だということです。
そんな私たちの“これからの教養”として、ぜひ本書を手に取っていただきたいと思っています。
担当:田中
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読者の感想
【購入の決め手は何ですか?】
3時間でわかる本、とのカバー文字で
【実際に読んでみていかがでしたか?(良いところ、不満な点)】
二十代の頃、ほんの少しだけ「核設計」に従事していて、思わず懐かしく?又3時間ということで手に取りました。東海村の臨界事故、単なる作業ミスかと思っていたのですが、作業工程など多々問題があったのですね。大分前に、チェルノブイリに見学、その時は旅行ついでに行こうと思っていたのですが、中々難しい状況になってしまったようでして、もう私は、行けない感じですね。
3時間でわかる本、とのカバー文字で
【実際に読んでみていかがでしたか?(良いところ、不満な点)】
二十代の頃、ほんの少しだけ「核設計」に従事していて、思わず懐かしく?又3時間ということで手に取りました。東海村の臨界事故、単なる作業ミスかと思っていたのですが、作業工程など多々問題があったのですね。大分前に、チェルノブイリに見学、その時は旅行ついでに行こうと思っていたのですが、中々難しい状況になってしまったようでして、もう私は、行けない感じですね。
専門的に学んだことがある人でもこういう説明をすると分かりやすいといった発見がありました。
特に身近なことに関連づけて説明されているのが初心者でも受け入れやすく素晴らしいと思います。
放射性物質は、原発、原爆、医療以外にも多く利用されている事を初めて知りました。
電子、陽子、中性子のカラクリも大変興味深く読ませて頂きました。