第一編　孫子の兵法13の基本

孫子の兵法の生みの親＝孫武14
現代中国の繁栄も支える「孫子」18
「中国兵法」の中の『孫子』22
日本でも読み継がれる『孫子』28
『孫子』13篇の超訳38

第二編　孫子の兵法実践仕事術
１章　ミスしない仕事のダンドリ法
全体を俯瞰せよ86
諸侯の謀を知らざる者は交を予めするあたわず。山林険阻沮澤の形を知らざる者は軍を行うあたわず。郷導を用いざる者は地の利を得るあたわず。
仕事に追われるようなら実力不足を改善せよ90
"一に曰く道、二に曰く天、三に曰く地、四に曰く将、五に曰く法。"
先を見越して動け94
"明君、賢将の動いて人に勝ち、成功の衆に出ずる所以は、先知なり。"
想定外の危機に対処できる柔軟性を保つ98
"将の九変の利に通ずる者は、用兵を知る。"
常に身辺を整理せよ102
"凡そ、此の六者は、地の道なり。将の至任にして、察せざるべからざるなり。"
やるしかないなら効率化するしかない106
"此の五者は勝を知るの道なり。故に兵は、彼を知り、己を知らば、百戦して殆うからず。"
ログを残しマニュアル化せよ110
"凡そ、此の四軍の理は、黄帝の四帝に勝ちし所以なり。"
仕事だけでなく心身をマネジメントせよ114
円石を千仞の山に転ずるが如き者は勢なり。
トラブルが起きる前にトラブルのもとをつぶす118
"善き者の戦うや、奇勝なく、智名なく、勇功なし。"

2章　残業なしの時短仕事術
完ぺきを求めない即断のコツ124
"兵は拙速を聞くも、未だ巧久を覩ざるなり。"
予測・判断する７つの視点128
"之を効らかにするに計を以ってし、以って其の情を索む。"
効率よく情報を集める５つのワザ132
五間倶に起こって其の道を知る莫し。是を神紀と謂う。
一点集中で生産性を上げる136
"先ず勝つべからざるを為して、以って敵の勝つべきを待つ。"
マルチタスクをミスなく動かせ140
"左は右を救うあたわず、右は左を救うあたわず。"
想定外をおりこんで予定を組み立てる144
"死生の地、存亡の道、察せざるべからざるなり。"

3章　絶対負けない営業術

無理に売り込むのではなく買いたいと思わせる150
上兵は謀を伐つ。その次は交を伐つ。その次は兵を伐つ。その下は城を攻む。
自信がないなら誇張せよ154
"昼戦には旌旗を多くし、夜戦には鼓金を多くす。人の耳目を変ずる所以なり。"
常識をわきまえ常識にとらわれない158
"凡そ戦いは、正を以って合し、奇を以って勝つ。"
人を動かしたいならまず心をつかむ162
"之を合するに文を以ってし、之を済しくするに武を以ってす。是を必取と謂う。"
有益か無益か不明なら現状を維持して様子を見る166
"兵は詐を以って立ち、利を以って動き、分合を以って変を為すものなり。"
あてにならないことはあてにしない170
主は怒りを以って軍を興すべからず。将は慍みを以って戦うべからず。
視点を変えれば無益を有益に変えられる174
"智者の慮りは、必ず利害を雑う。"
不明な点があるならまずは調べる178
之を績して動静の理を知る。
黙って苦情に耳を傾けフェアな解決策を考える182
"将軍の事、静にして以って幽く、正にして以って治む。"
兵法を得意分野にし「だまし」を究める186
兵は詭道なり。

4章　ライバルに勝ち出世する方法

ずば抜けたいなら自分に勢いをつける192
"衆を治めること寡を治めるごとし。分数、是れなり。"
ピンチにチャレンジしてブレークスルーする196
"之を往くところなきに投ずれば、死して且た北げず。死も焉んぞ得ざらんや。"
"士人、尽力す。"
巧妙なフォロワーシップで会社や上司を操縦する200
"善く戦う者は、人を致して、人に致されず。"
実力をみがいてタイミングよく発揮せよ204
"善く戦う者は、其の勢いは険しく、その節は短し。勢は弩を張るが如く、節は機を発するが如し。"
自分に有利な状況をつくりイヤなヤツを動かす208
"諸侯の情、_ければ則ち禦ぎ、已むを得ざれば則ち闘い、過ぐれば則ち従う。"
味方を作りたいなら警戒して手なづけよ212
"三軍の親は間より親しきはなく、賞は間より厚きはなく、事は間より密なるはなし。"
わが身の栄達よりもまずは社会や会社に貢献せよ216
"進みて名を求めず、退きて罪を避けず、唯だ民は是れ保ちて、利の主に合す。国の宝なり。"