はじめに
第1章 ロングライフ戦略
生き残る社長は長く続けることを目的にし、
潰れる社長は大成功を目的にする。
生き残る社長は長い時間を味方にし、
潰れる社長は一時の勢いに乗る。
生き残る社長は組織を小さく保ち、
潰れる社長は大きくなろうとする。
生き残る社長は定義づけを習慣とし、
潰れる社長はその都度判断する。
生き残る社長は顧客への価値提供にコミットし、
潰れる社長は儲かる商売を探す。
生き残る社長は自分の個性を生かし、
潰れる社長は無難な会社を目指す。
生き残る社長は新しいものに慎重で、
潰れる社長は最新を追いかける。
生き残る社長は顧客からかけられる手間を愛し、
潰れる社長は効率的にさばきたがる。
生き残る社長は現場をまかせず、
潰れる社長は現場をまかせたがる。
生き残る社長は資源から発想し、
潰れる社長は目指したいところを見る。
生き残る社長は値上げを断行し、
潰れる社長は資金ぐりの改善に努める。
生き残る社長は今の市場にできるだけ残り、
潰れる社長はこれから伸びる市場に出る。
生き残る社長はライバルがブレるのを待ち、
潰れる社長は自分がブレてしまう。
第2章 自分の整え方
生き残る社長は自分を整え、
潰れる社長は被害者面をする。
生き残る社長はお金を安心のために使い、
潰れる社長はただお金を増やしたがる。
生き残る社長は過去を顧み、
潰れる社長は未来ばかりを見る。
生き残る社長は高級外車を買い、
潰れる社長は我慢をする。
生き残る社長は弱音を吐き、
潰れる社長はマウントをとる。
生き残る社長はスピリチュアルまでも利用し、
潰れる社長はうさん臭いと拒絶する。
生き残る社長はおだやかな心を保ち、
潰れる社長はテンションを上げようとする。
生き残る社長は地味に目立たず、
潰れる社長は有名になりたがる。
生き残る社長はわざと少し損をし、
潰れる社長は完全勝利をしようとする。
生き残る社長は波が来るのを待ち、
潰れる社長はいつでも攻めようとする。
第3章 難局の泳ぎ方
生き残る社長はピンチを研究し、
潰れる社長は成功事例に学ぶ。
生き残る社長は悩み続け、
潰れる社長は早く答えを出そうとする。
生き残る社長は組織を変化にさらし、
潰れる社長は組織を硬直させる。
生き残る社長は非情なリストラをし、
潰れる社長はやさしく削る。
生き残る社長は権利を手渡すことを警戒し、
潰れる社長は手厚く手当を設ける。
生き残る社長は相手の都合が悪い話を語り、
潰れる社長はあたりさわりのないように語る。
生き残る社長は臆病に選択肢を増やし、
潰れる社長は玉砕覚悟で進み続ける。
生き残る社長は曲がり角を前に減速し、
潰れる社長はスピードを落とさないで突っ込む。
生き残る社長は会社に見切りをつけ、
潰れる社長は会社の維持に固執する。
第4章 関係性
生き残る社長はフラットな関係を築き、
潰れる社長は相手の上に立とうとする。
生き残る社長は従業員の操作を断念し、
潰れる社長はやる気を出させようとする。
生き残る社長は問題が起きたときに指導し、
潰れる社長はいつでも指導する。
生き残る社長は組織全体を考える人を右腕とし、
潰れる社長は仕事ができる人を選ぶ。
生き残る社長は相手の話に耳を傾け、
潰れる社長は自分の話をする。
生き残る社長は人材を採用できない覚悟をもち、
潰れる社長は採用を前提とする。
生き残る社長は非情になれて、
潰れる社長はいつも情に厚い。
生き残る社長は株式を独り占めし、
潰れる社長はみんなに持たせようとする。
生き残る社長は銀行と一定の距離を保ち、
潰れる社長はズブズブな関係になる。
生き残る社長は配偶者の機嫌を気にし、
潰れる社長は関係が壊れてから焦る。
第5章 おわりを創造する
生き残る社長はおわりを創造し、
潰れる社長は成り行きにまかせる。
生き残る社長は廃業での着地を基準とし、
潰れる社長は強制退場を命じられる。
生き残る社長は会社をとじた結果を見て、
潰れる社長は会社を売りたい金額を見る。
生き残る社長は事業承継を取引と捉え、
潰れる社長は血縁で継がせようとする。
生き残る社長は仕事に気が入らなくなったらそのままにせず、
潰れる社長は惰性で続ける。
生き残る社長は自分の相続まで準備し、
潰れる社長は相続人に丸投げする。
生き残る社長は会社を分ける発想があり、
潰れる社長は常に会社はひとつと考える。
生き残る社長は納得を目的とし、
潰れる社長はしょうもないことにこだわる。
おわりに