会社を大きくしたいなら、社長が現場で仕事をするのはやめよう。社長は全権を持っています。当然、仕事は誰よりも早くてあたり前。だからご本人は仕事をしていてさぞかし楽しいでしょう。これに対して、従業員はだんだん仕事に受動的になり、社長のわき役でいいやとなります。やがて社内に指示待ち社員が増え、社長は多忙を極めることになります。
そしてある日、社長の体は悲鳴を上げ、ダウン。
それと共に会社の実績もガタ落ちになってしまう。
振り返れば自分の意思で働こうとする社員はほとんどいない会社になっていた。
なぜだ?!
いや、それは自分が作ってきた会社の姿だった…
倒産寸前の会社を建て直した著者自身のドキュメントなので説得力があります。
考えを変えよう!
社長は自分しかできない仕事をしよう。
社長がいなくても社員が判断して遂行する組織を作りましょう。
社長、リーダーの方に読んでいただきたい内容です。起業された方は特に必見です。組織ができる前に読んでください。
目次を見る
はじめに
第1章 小さな会社の悩みは「仕組」で解決する
社長が忙しい会社ほどうまくいっていない現実
私も365日、朝から晩まで働く社長だった
崩壊寸前の会社が立ち直れたのは「仕組化」のおかげだった
社員が育たないのは「任せる」のではなく、「丸投げ」しているから
マニュアルをつくる、生産性を上げる……これらがうまくいかない理由
世界のホンダになれたのは委任できたから
自分が死んでも、会社は回るのか
社長がすべき仕事は3つだけ
1、戦略を練る
2、幹部の管理
3、財務
これからの時代は、「企業は仕組なり」
第2章 エンパワーメントをできる人、できない人
大事なことはあり方(BE)とやり方(DO)
「あり方」は会社のブレない軸になる
エンパワーメントは「権限」+「責任」のセットで成功する
エンパワーメントできない5つの理由
1、現場で勝手に判断されたら困る
2、ミスやトラブルのフォローが大変
3、社員が自分より仕事ができるようになったら困る
4、うちの社員はそこまで優秀ではない
5、社員にすべてを任せたら、自分のすることがない
エンパワーメントをできる人、できない人
任せる相手の見極め方
外注でも任せきる
報連相はなくても組織は回る
エンパワーメントすると社員が自分の頭で考えるようになる
トラブルをデータベース化する
第3章 小さな会社で売り上げ1億円を超える長島メソッド
どんな業務でも仕組化できる長島メソッド
事業の自走化が最終ゴール
実例① 必要のない業務をなくす
1、営業担当者にエンジニアになってもらう
2、属人化させない
3、営業のクロージングはエンジニアも同席する
4、利益を増やすようなインセンティブを与える
実例② 「面倒なやりとり」を捨てる
1、一番コストがかかる作業は何かを考える
2、面倒なやりとりを捨てる
実例③ 営業の仕組をつくる
1、WEBで集客する
2、リピーターを増やす
3、カメラマンのスキルも属人化させない
実例④ 利益を上げられる事業に特化する
1、事業の取捨選択をする
2、現場での判断権を与える
実例⑤ ナンバー2に徹底して業務を委任する
1、新規事業を丸ごと委任する
2、現場の指揮権も与える
第4章 仕組が人を育てる
エンパワーメントを成功させる4つのポイント
「権限」と「責任」が人を育てる
目的と目標を言語化する
1、要件の明確化
2、 アクションプランの合意
3、サポートとモニタリング
サポートとモニタリングの仕組を整える
モチベーションアップも仕組化する
普段のやりとりはチャットで十分
ホンネのミッション、ビジョンを伝える
自走化は一気に進めない
第5章 50社の会社を経営している億万長者から学んだ「成功する会社」のつくり方
アクションコーチとは何か
ステップ① 基礎
■目標の基礎
■品質の基礎
■時間の基礎
■お金の基礎
ステップ② 営業・マーケティング
■基礎ができてから次のステップに移る
■将来の売り上げを拡大するための戦略を考える
■新規サービスをつくる
ステップ③ 仕組化
■社員を育てる仕組をつくる
■OJTが組織を亡ぼす!?
■生産性を上げる仕組をつくる
ステップ④ 組織・人材の仕組化
■事業を自走化させるためのチームづくり
■幹部社員をどう育てるか
ステップ⑤ シナジー
■ステップ④までの仕組を横展開する
■他社の事業をM&Aする
ステップ⑥ 結果
■うまくいかないときは前のステップに戻ろう
第6章 小さな会社を1億円企業に育てるための7つの教え
「自分は無能だ」と気づこう
自分は自営業者のままでいたいか、ビジネスオーナーになりたいか
お金を儲けられない会社は悪である
正しく「楽」する
社外にコーチを見つけよう
自分で必勝法をつくっていく
ワーク・オン思考を持とう
おわりに