プロローグ
「いつ返せるかわからない」という不安
借金は、絶対に返さないといけないの
返せないなら、無理のない金額で返せばよい
「困った！」のなかに、経営改善・事業再生の糸口がある


第一章 ピンチをチャンスに。コロナショックからの再出発（飲食業）
困った！ ①
リスケ返済をしていたが、銀行からいきなり倍額の返済を要求された！　元本返済据置の交渉をするも、コロナの流行で営業自粛。もう返せるお金がない……。

リスケすること十年。とうとう銀行から倍額返済の請求
「元本据置で返済〇円？　そんなことができるんですか」
コロナで再びどん底に。友人の力を借り、作戦変更
借金はゼロになり、同じ店でこれまで通り営業継続


第二章 「経営改善計画」策定で業績回復＆利益倍増（製茶業＆食品加工業）
困った！ ②
新規事業を立ち上げたが安定せず、本業の売上も右肩下がり。自宅も担保に入ってしまった！　これではなんのために事業をやっているのかわからない……。

新事業を立ち上げるも、人任せの経営で行き詰まる
売上二〇億、利益はわずか一五〇〇万円。なぜ
銀行と粘り強く交渉し、主導権を取り戻せ！
コラム　「経営改善計画策定支援事業」の活用で、補助金や金融支援が受けられる
社内外の問題を洗い出し、経営改善の骨子を定める
経営改善計画は、保守的であれ
計画一期・二期は順調。でもメインバンクから無茶な要求が……
サブバンクに協力を求め、「リスケ債権」が「正常債権」に！
コラム　正常債権化＆追加融資も！　信用保証協会「経営改善サポート保証」のメリット


第三章 父親の借金を六分の一に圧縮し、息子が事業承継（建設業＆観光業）
困った！ ③
親父が倒れ、入社二年目で経営を任されることに。でも借金が多すぎてどうしたらいいかわからず、大ピンチ！「競売」をちらつかせる金融機関の言いなりになっている……。

父親が作った大借金で、息子は金融機関の言いなりに
「不良債権」だからこそ、打てる手がある！
コラム　サービサーによる債権買取は、債務者にとって大きなチャンス！
六か月の元本据置で、一五〇〇万円の〝出血〟を止める
すべてのコストを洗い出し、黒字化へのプランを立てる
六億五〇〇〇万円の債務が、五〇万円でチャラに！
採算部門だけを譲渡する「第二会社方式」で事業継続
債務を六分の一に圧縮。息子が社長となり再出発


第四章 店のコンセプトから一緒に考え、経営再建（飲食業）
困った！ ④
こだわりの新店舗をオープン。でも客足が伸びず、銀行もお金を貸してくれない！　資金も使ってしまって残っていない。このままだと支払ができずに破産してしまうかも……。

「お金が残らない！」苦し紛れに二店舗を一気に売却
新店舗オープン。でも「無計画」と「どんぶり勘定」で窮地に
「財務知識？よくわかりません」
経営理念の策定から考える経営改善計画
一緒に食べ歩いて周辺をリサーチ。新しいコンセプトが決まる
外部環境・内部環境を整え、店のイメージを作り上げる
固定費・変動費を徹底的に洗い出し、コスト削減を実行
売上計画は「Ｖ字回復型」ではなく、「控えめ」に！
経営改善サポート保証で正常債権となり、返済に余裕ができる
財務知識と、「準備」の大切さを学んだ経営者


第五章 資金の流れを徹底究明。倒産を食い止めて黒字化へ（製造業）
困った！ ⑤
売上は増えているのに、お金がない。多額の使途不明金があるが、経理のことはわからない。税金も滞納し、とうとう不渡りを出してしまった！　あと五か月で払わないと、倒産する……。

「うちは大丈夫」の一点張り。なぜか非協力的な経営者の妻
不渡りは「寝耳に水」。お金のことはなにも知らなかった社長
多額の使途不明金は、「コンサルタント」への支払いだった
信用失墜で大ピンチ。強制執行のおそれも……
「雑費」に計上されていた「ファクタリング手数料」
最低限必要な資金を割り出し、残りを未納分支払いに充当
ぎりぎりのタイミングで税務署の差し押さえを回避
資金繰りが安定し、未払金も借入金も順調に返済


第六章 〝少々難あり〟でも売れる、市場を通さないＭ＆Ａ（食品加工業）
困った！ ⑥
取引先の粉飾決算に協力し、架空取引を続けてきた。もう歳だし、後継者もいないから会社を売りたいが、これがネックになって一般のＭ＆Ａ市場では売れない……。
架空取引で多額の未収金発生！再び資金繰りに黄信号
社内外で問題続発！社長の心が折れた
知人や同業者をあたって買受先を探す
シビアな値下げ要求を繰り返す買い手
お金の問題だけでなく、心の問題の解決も大切
コラム　ここに注意！Ｍ＆Ａで事業を売るには


第七章&rmsp;廃業を最終決断。少額返済で決着し、自宅も守る（製造業）
困った！ ⑦
病気で売上が半減。金融支援を受け、資金繰りが安定してきた矢先、今度は米中貿易戦争のあおりで受注がゼロに！ 受注回復の目途がまったく立たず、体力的にも厳しい……。

震災後の売上減でリスケ。立て直し中に病に倒れ、売上半減！
金融機関には、「これまで」ではなく「これから」を示す
経営改善計画策定で正常債権化。追加融資も
事業計画策定により、後継者としての第一歩を踏み出した息子
順調に業績が回復する途上で、米中貿易戦争。受注がゼロに！
廃業を決断。自宅を守り、これまで通り生活できる道を探る
廃業しても一括返済はなし！　少額返済で生活が守られる

エピローグ