今回私がおススメするのは、百田直樹さんの新刊「海賊とよばれた男」講談社刊です。
百田直樹さんといえば、関西ローカルで高視聴率を稼ぎだしている大人気TV番組「探偵ナイトスクープ」の創設以来の超売れっ子構成作家であり、また毎回いろいろなジャンルの本を執筆されていている異色の作家さんでもあります。そんな彼の作品も中で私の好きな本は「永遠の0」と「影法師」で、どちらも文庫化されロングセラーになっています。
今回の「海賊とよばれた男」はこれらの本に通ずるところがあり、日本人としての生き方や世界の中での戦い方、日本人としての誇りの持ち方などを物語を通して語りかけてくれます。この物語のモデルになったのは、出光興産の創業者である出光佐三氏で、日本がなぜ大東亜戦争に突入しなければならなかったのか、その中でどのように戦い、どのように政局が動いたのかも詳しく描写されていて、戦争を知らない世代にも時代背景をわかりやすく解説してくれています。自分の信じるものを貫いて、自己の利益や保身よりも日本にとってどう動けばよいのか、どう生きていけばよいのか、今を生きている日本人に欠けている何かを教えてくれる一冊だと思います。すべての日本人に読んでもらいたい最高の一冊だと自信をもっておススメしたいと思います。
宮脇書店大阪柏原店
代表取締役 萩原浩司
書名:「海賊とよばれた男」 上・下刊
著者:百田 尚樹
出版社:講談社
ISBN:978-4062175647
本体価格:各1680円