去年出た星海社新書は割とどのタイトルも自分にグッとくるものが多く、そんな中でまさにドンピシャだったのが今回ご紹介する『自分でやった方が早い病』。正に今自分が直面している問題だと思い、思わず買って熟読してしまいました。
本書はタイトルにある、「自分がやった方が早い」病にかかり悪化するとどうなるのか、原因、処方箋、再発防止に向けてと章立てられて分かりやすく解説されています。
確かに自分でやれば早く終わり、思った通りにすべてがうまくいきますが、それがいつまで通用するのか等々、読んでいて色々と考えさせられました。自分でやってしまうということは本書で言うところ、他人を信頼してないし、逆に信頼されていない証拠だということ。もちろん、それに悪意があるわけではないと思いますし、遠慮してしまう部分もあるのかもしれません。しかし、「自分がやった方が早い」病を乗り越えなければ、いつまでたっても仕事のスキルは自分しか上がらず、他の人に落とし込むことができない罠があり、自分が抜けてしまうと仕事が回らなくなってしまう事態が起こってしまうかも知れません。
以下は自分に対する自戒の意味を込めて書きますが、冒頭で述べたように私も「自分でやった方が早い」病の一人です。まだ 完全に完治していません。そもそもなぜ自分でやってしまうか考えてみると、もちろん自分の思い通りにいくというのもありますが、人に教えたりするのが苦手なんだろうと思います。そういうことに気づくこと、考えることができただけでもこの本に出会えた事は大きな収穫でした。
ではそれを乗り越えるためにはどうしたらいいのか?是非、本書を手にとって読んでみてください。