そういえば数年前まで、日に一度は必ず彼女の顔を見ていたような気がする。
元フジテレビアナウンサーとして、朝の情報番組「めざましテレビ」のMCなどで活躍されていた、高島彩さんの初の著作。
以前から、巷の「人気女子アナ」ランキングで不動の1位を獲得していたが、華やかでかわいらしい外見にとどまらず、実際に番組を切り回している様子を見ていてもその司会進行には安定感があり、視聴者として安心して番組を見ていられる、個人的にも好きなアナウンサーだ。
そんな彼女の、幼少からアナウンサーとなるまで、そして働く女性としての気配り術、仕事術が綴られている。
相手の話に傾聴し、より素直な本音や真意を引き出す「聞く」力、周囲の人たちを明るくするだけでなく自らの気持ちも引っ張りあげる「笑顔」の大切さ、そして求められる場面での自らの役割はしっかりこなしつつ、共に働くすべての人たちが幸せを感じられるように心を配り場を「つなぐ」姿勢。
その「出過ぎず」しかし「引き過ぎず」という彼女の徹底したスタイルが、いろいろな番組にひっぱりだことなっている所以なのだろう。いわゆる"女子アナ"にとどまらない人気の理由が少しわかったような気がした。
今井書店グループセンター店
竹内麻紀子様
書名:『聞く 笑う、ツナグ』
著者:高島彩
出版社:小学館
ISBN:978-4-09-388226-2
本体価格:1365円