そういえば数年前まで、日に一度は必ず彼女の顔を見ていたような気がする。
元フジテレビアナウンサーとして、朝の情報番組「めざましテレビ」のMCなどで活躍されていた、高島彩さんの初の著作。
以前から、巷の「人気女子アナ」ランキングで不動の1位を獲得していたが、華やかでかわいらしい外見にとどまらず、実際に番組を切り回している様子を見ていてもその司会進行には安定感があり、視聴者として安心して番組を見ていられる、個人的にも好きなアナウンサーだ。
そんな彼女の、幼少からアナウンサーとなるまで、そして働く女性としての気配り術、仕事術が綴られている。
相手の話に傾聴し、より素直な本音や真意を引き出す「聞く」力、周囲の人たちを明るくするだけでなく自らの気持ちも引っ張りあげる「笑顔」の大切さ、そして求められる場面での自らの役割はしっかりこなしつつ、共に働くすべての人たちが幸せを感じられるように心を配り場を「つなぐ」姿勢。
その「出過ぎず」しかし「引き過ぎず」という彼女の徹底したスタイルが、いろいろな番組にひっぱりだことなっている所以なのだろう。いわゆる"女子アナ"にとどまらない人気の理由が少しわかったような気がした。
今井書店グループセンター店
竹内麻紀子様
書名:『聞く 笑う、ツナグ』
著者:高島彩
出版社:小学館
ISBN:978-4-09-388226-2
本体価格:1365円
初めてこの本を見たとき、洋書かと思いました。
そんな感じの横長写真集です。
写っているのはシトロエン2CV、フランスのかつての大衆車です。
私も、以前にこの車に乗っていたことがあります。
タイヤのバネはフワフワで、薄っぺらいドア、
アクセルを一生懸命踏んでも、80キロしか出ない。
急な坂を前にして、何度も不安になりました。
何年も前に、もらい事故で天国へいっちゃいました。
事故の派手さの割には、家族や私には大きな怪我は
不思議なぐらいなかったと記憶しています。
映画でこの車が出てくると、だいたい散々爆走した後大破してしまいます。
「ルパン三世・カリオストロの城」でヒロインのクラリスが、物語の最初にウエディングドレスを着たまま、大逃走劇を演じているのがこの車です。
案の定、大破して崖から落ちてしまいました。
あまりいい星の下に生まれていないようですね。
この本に出会って、少し忘れかけていたかつての愛車を思い出しました。
いままで乗った車の中で、もう一度乗りたいと思うのは2CVだけです。ボロボロで不便極まるこの車に、もう一度乗りたい自分にも不思議を感じます。
本の写真を見ていると、こんなに擬人化され、生き生きと生命力が感じられる車ってない、なんて思うからでしょうか。
このシリーズには、「ベスパ」「MINI」なども出版されているので、この辺にこだわりのある方は、一度現品を手にとってください。
きっと欲しくなると思います。
ビッグウィル奈良店
月形 智記
書名:2CV
著者:ドナート ナッポ , ステファニア ヴァイレッリ
出版社:グラフィック社
ISBN:978-4-7661-2130-8
本体価格:1,575円