お茶したい。おいしいコーヒーが飲みたい。
そんなときは、まっすぐに、最寄りのスターバックスに行くとよいだろう。
お洒落な内装、このうえなく感じの良い店員さんたち、おいしいドリンク。
ちょっとお高めだけれど、十分に価値のあるワンコインだ。
しかし、そんな完璧にみえるスタバにも欠点はある。
そう、すべてがスマートすぎるのだ。
全部が素敵だから、素敵でない自分がその空間を壊すのが怖い。
すごいプレッシャーだ。
かっこいい、かわいい、おしゃれ・・・
ん、なんだ、お前は。
すみません。生きててすみません。
でもおいしいコーヒーが飲みたいんです。
お洒落な店員さんに「赤いランプの下でお待ち下さい」って言われたいんです。
穂村さん、そんな僕も、
最近はココアを豆乳で頼めるまでになりました。
ショート、ソイココ。
紀伊國屋書店 前橋店 平野高丸
書名:『人魚猛獣説―スターバックスと私』
著者:穂村 弘(ホムラ ヒロシ)
出版社:かまくら春秋社
ISBN:9784774004501
本体価格:1365円