服がすきです。ほとんど服バカと言ってもいいです。買うのもすきだし、だからショップでは店員さんとガンガン喋りつつ悩みまくるし、他の人のおしゃれな格好を見るだけでもすきだし、ファッション雑誌を毎月必ず二冊以上買うし(しかも決まったものとは限らない)。
当然、洋服売り場を通りかかると必ずふらふら引き寄せられてしまうので、仲のいい女友達は呆れ顔、かと思いきや、類は友を呼ぶというやつで女友達も一緒にふらふらお店に入って、けれど別々にすきなところを見て回ったりしているものです。
そんなわけでわたしは服がだいすきなのですが、しかしその想いゆえに迷走してきた時期があったのも事実......。
気づけば持っている服のテイストがばらばらだったり、買ったのに着ない服があったり、もう何を着たらいいかわからなくなったり。
と、前置きが長くなりましたが、そんな迷走をしたことがある女性におすすめの本が『されど"服"で人生は変わる』です。
タイトルからしてもうわくわくしますが、気になる内容は、「友だちがいない女のファッションはだいたいがひとりよがり」「堂々と自信満々に見えなければ、トレンドをする意味がない」「毎日ちょっとずつでも装いを変えるのは、そんなにオシャレか?」......女同士の、しかも辛口の人ばかり集ったときの会話のような、上から目線のこのかんじ!
一応フォローしておきますが、要は、ちゃんとして背筋伸ばして、かつ楽しめ! 女をサボるな! と、叱咤激励してくれる本なのです。女同士ってそういうところ、ありますよね?
ちなみに、当店では仕掛けた時期がちょうど寒かったり暑かったりの梅雨だったのがよかったのか(ほんとうに着る服に迷いました)、それともセックス・アンド・ザ・シティあたりの海外ドラマを連想させる美しい装丁が目を惹いたのか、並べたその日からいいペースで売れています。レジに持ってこられるお客様はこの本の言葉を借りると「高く見える」、きちんとした女性が多かったのが印象的で、美しい人は美しいものに敏感なのだなと思ったものです。
というわけで、迷走したことのある方、きちんとしたい方、サボってる方、一冊いかがでしょうか。
書名:されど"服"で人生は変わる
著者: 齋藤 薫
出版社: 講談社
ISBN: 9784062152105
本体価格:1575円