今回、私がまずお薦めする書籍は、『日本現代史』(IBCパブリッシング、ISBN: 9784794600219)です。日本の現代史が英語/日本語のバイリンガルで書かれています。
英語が勉強できて、さらにその題材が日本(現代)史とくればもう最高じゃないですか!! 著者の史観に関して、「正しいの?」と訊かれることもありますが、まずは読んでから、そこをスタートに、自分で足すなり、引くなりすれば問題はないかと思います。
次に『「日本」って何なんだろうなぁ・・マジ』と不覚にもメタに思い耽ってしまったアナタ。そんなアナタにお薦めなのが、『「日本」とは何か』(講談社、ISBN: 9784062919005)です。個人的には、あからさまに左寄りだったので、はじめ違和感があったのですが、そのことを(日本)史学専攻の院卒に訊くと、「歴史学者は基本左です」とサラリと言われました。マジかー。知らなんだわぁ。
で、「今現在日本ぶっちゃけどうなの?」と我に返ったアナタ。そんなアナタに次にお薦めなのが、最近新版として加筆、文庫化された大前研一さんの著書『「知の衰退」からいかに脱出するか?』(光文社、ISBN: 9784334785741)。おそらく加筆したのは震災前なんじゃないかと思いますが、本質を突いているが故にまったく影響を受けておりません。ざっくり言うと、「もう日本は国単位で改革できないほど落ちちゃってるんで、"目覚めた個"を増やしていくしかねーべ」ということを実に明快に、内からの視点、外からの視点両方を織り交ぜて、説明しています。
そして、『「知の衰退」〜』を読んだアナタは、以前と以後でパフォーマンスが変わっていて、さらに「新しい教養」について考え始めるはずなので、『世界で生きる力』(英治出版、ISBN: 9784862760906)を最後にお薦めして、今回は許してもらえないでしょうか?
TSUTAYA TOKYO ROPPONGI
西田 倫太郎
書名 :日本現代史
著者 :ジェームス・M. バーダマン (著), James M. Vardaman (原著), 樋口 謙一郎 (翻訳)
出版社 : IBCパブリッシング
ISBN : 9784794600219
本体価格 : 1,470円
書名 :「日本」とは何か
著者 :網野 善彦
出版社 : 講談社
ISBN :9784062919005
本体価格 : 1,208
書名 :新版「知の衰退」からいかに脱出するか?
著者 :大前 研一
出版社 : 光文社
ISBN :9784334785741
本体価格 :880円
書名 :世界で生きる力
著者 :マーク ガーゾン (著), Mark Gerzon (著), 松本 裕 (翻訳)
出版社 : 英治出版
ISBN :9784862760906
本体価格 : 1,995円