東日本大震災から、テレビは連日被災者の方たちの避難所での暮らしや、原発事故に
ついて放送している。見ている私も毎日がつらい。みんなつらい・・・。
だから、少しでも心が癒されるような本を紹介しようと思う。色々面白い本はあるけれど、
こんなときは絵本に限る・・・。
初めて読んだとき、ラストシーンで思わず涙ぐんでしまった、いとうひろし著『だいじょうぶだいじょうぶ』(講談社刊)だ。
小さな男の子が、大好きなおじいちゃんに連れられ、散歩に出かけるようになった。外の世界を見るのはとても楽しい反面、恐いこともたくさんある。そんなとき小さな男の子は不安でいっぱいになり、泣き出したり、逃げ出したくなるときもある。
でもそんなときおじいちゃんはいつも「だいじょうぶだいじょうぶ」と言ってくれる。その言葉はとても安心できて、心地よい。おじいちゃんといればどんな恐いことも乗り越えられる・・・。
ラストシーンは、大きくなった男の子が今度はおじいちゃんに恩返しをする・・・・。
この絵本は、ただのおじいちゃんと孫の関係・・・を描いているのではない。
人として、お互いに支えあうこと、いたわりあうことがとても大切だということも描いている。
だから、ラストで思わず涙がこぼれたのだ・・。
大震災のあと、日本はひとつになった。誰もが被災地を支えようと頑張っている!
海外の援助もあんなにもたくさんあるとは思わなかった。
そして避難所で率先してボランティアをしている子どもたち。この子達がいる限り日本は絶対に
復活する!
今井書店 殿町店
浜崎広江
書名:だいじょうぶだいじょうぶ
著者:いとうひろし
出版社:講談社
ISBN:9784061323353
本体価格:1,365円