売れた本ではない。著者が有名でもない。
当然、品切れ重版未定である。
それでも記憶の片隅に引っかかって気になり続けている本。
今回紹介したいのは、僕にとってそんな本である。
この本、第一版が1997年の7月とあるから、今から14年くらい前のこと。ヒマをもてあました僕は、何か今晩読む本はないかしらん、と仕事帰り(当時は普通のサラリーマンでした)に、街の本屋に立ち寄って目に付いたのが、この『小心者の海外一人旅』。
"小心者"で"一人旅"。この相反するキーワードに引っかかる。この手の著者は、シーナマコトにしてもミヤワキシュンゾーにしても、小心とは程遠いキャラじゃないか。
知らない街をフラフラ一人で散歩するのが好きなのだけれども、根がひきこもり体質で小心者の僕にはとても他人事とは思えなかった。
小心者だけど、必要以上に日本人旅行者とは接触を持たない。でも美人の女の子に出会えば、ホイホイ付いて行きたくなる。(でも小心者だから付いては行かない)
とても他人とは思えん。でも本当に海外に行っちゃう著者は、僕なんかより行動力があるだけマシか...。
話は2011年に戻る。
実は、読み終わった本をあまり大切にしない僕は、10年くらい前にこの本を失くしてしまっていたのだが、
友人のI君にこの話をしたところ、先日、最早あまり目出たくもなくなった僕の○十○回目の誕生日に
プレゼントしてくれたのだ。
ありがとう、I君!!
丸善 津田沼店
菅原 淳
書名:小心者の海外一人旅―僕のヨーロッパ放浪日記
著者:越智 幸生
出版社:PHP研究所
ISBN:9784569570396
本体価格:500円