大垣書店営業本部の吉川と申します。
8月に続いて、再度おすすめ本を紹介させて頂く機会をいただきました。
ありがとうございます。
さて、いまビジネス書業界で一番ホットなニュースといえば...。
「ビジネス書大賞」が創設された事ではないでしょうか。
第一回大賞は『ブラックスワン』が受賞しました。
選考の仕方がとてもユニーク。
1次審査は、書店、ブロガー、出版社、マスコミのなかより選ばれた選考委員による審査で、これには私も参加させていただいたのですが、2次審査で、いま話題のツイッターを使っているのです。
第1次審査の上位作品の中からツイッターによる一般投票を実施し、最終的に1次と第2次審査の得点を総合し、決定されたのが「ビジネス書大賞」です。
時代の先端を行くビジネス書を選ぶにあたって、積極的に新しい仕組みを使って選考されたのがとても画期的。読み手・売り手の意見が色濃く反映された賞だと思います。
賞を選ぶにあたって、選考委員とツイッターユーザーから寄せられた選評を掲載した『ビジネス書大賞Biz-Tai2010』という本を今回はおすすめします。
「ビジネス書とはビジネスパーソンにとって学びや気づきがある本」と広く定義して選考されているため、意外な本も掲載されており、それがまた楽しいのです。
たくさんの本が掲載されていて、大賞以外にもいろいろな賞が用意されており、何をまず読まれるか迷ってしまわれるかもしれません。
私は特に、今回新人賞を受賞した『20円で世界を繋ぐ仕事』という本をおすすめします。
著者の小暮さんの職業は「社会企業家」。
最近頻繁に聞かれるようになった「社会企業家」の具体的な活動が見えるだけでなく、これからの世界を悲観的に捉えるのではなく、仕組みを変えれば世界中の人はもっと幸せになれると考え、さまざまなアイデアを形にしてこられた小暮さんの行動力と、
温かな人柄に魅了されてしまう本です。
あくまで小暮さんはビジネス書著者としてではなく、社会企業家であられるので、頻繁に
本を書かれることはないかもしれないですが、著者のような方が日本でがんばっておられ
るのだという事がとても励みになります。
『ビジネス書大賞Biz-Tai2010』には、小暮さんのロングインタビューも掲載されています。
今年の読書の指針として是非1冊いかがでしょうか。
大垣書店 営業本部
吉川敦子
書名 : ビジネス書大賞Biz-Tai2010
著者 : Biz-Tai実行委員
出版社 :ディスカヴァー・トゥエンティワン
本体価格 : 840円
ISBN :9784887597907