"夏"といえば、皆さん何を思い出すのでしょうか?海・山・花火・家族旅行・恋愛・部活のあれこれ...などなど。年齢は違えども、暑く、楽しい特定の"夏"の思いに、思わずこの季節特有の青く、高い空を見上げる...なんてこともあると思います。
ところで、ここ最近の夏の風物詩のひとつといえば、すっかり日本でも定着した各"ロックフェス"がありますよね。新潟・幕張・茨城etc。たくさんの国内外の有・無名アーティスト達が数日間に渡って各所で熱い!パフォーマンスを繰り広げる、アレです。
話は戻りますが、私にとっての"夏"の思い出、ハイライトのひとつもそこにあります。
あのすばらしい時間と空間には、今すぐに戻ることが出来る。それ位すばらしい瞬間でした。もちろん苦い恋の思い出、なんてものも残念ながら...。
さておき、そんな"気分"を味あわせてくれる、最高な"本"を紹介します。
漫画コミック「BECK」。
きっと誰かにとっての特定季節のいつか、その思い出の1ページに"燦然と輝く太陽"となるはず。美しく繊細、かつ情熱的な「ミュージックアルバム・コミック」がこれです。各フェスの楽屋には常備・・それで充分な説明ですよね?
物語はシンプル。普通の少年が、かけがえのない仲間たちと出会い、バンド(音楽)を通じて成長し、世界的なサクセスを手に入れる・・というもの。
クライマックスはビッグ・フェスの大トリ。悪天候の中、光が見える。ただ、ここまでに続くストーリが圧巻。聴こえていない音楽・歓声・風景が浮かんでは消えてゆく...。
感じてほしいのは、最終34巻の最後の数コマ。あまりに旅情的で美しく儚い。きっとこれ以上も以下もない。何かへ、何かから逸脱・昇華した鳥肌ものの画です。
どんな優れたと云われている文学作品よりも、少なくとも私には「文学」でありえます。
これから・ここから、まだまだ人生へたくさんの事を学べそうです。
よろしければ是非、この音楽を少しでも多くの方に共感していただけたら...。
ブックファーストレミィ五反田店
岩崎高史
書名:BECK 全34巻
著者:
出版社:講談社
ISBN:978-4063755756
税込価格:550円 (34巻)
20年近く前に、今はもうない池袋店で経営合理化協会の「成功の実現」がよく売れていました。
定価で一万円を超えるもので、「こんなに高いものがなぜこんなに売れるのか」と思い、天風先生のことを調べようと、最初に読んだのが「天風先生座談」です。
自己啓発モノは好き嫌いがわかれますが、私はこのあと何冊か読みました。入門書としてオススメの本です。当店でも、今でもコンスタントに回転しています。
芳林堂書店 高田馬場店
店長 下條幸男
書名:天風先生座談
著者:宇野千代
出版社:二見書房
ISBN:978-4576000053
本体価格:1,700円(税込価格:1,785円)
<働く女性の品格のために>
と大きく書いたポップを置き、桜色の布で飾りつけ、当店で売れに売れ、ロングセラーとなった本が『なぜあの人の話し方は「強くて美しい」のか?』です。
この紹介の記念すべき第一回目という大役を預かりましたので、明日香出版社さんの本を選びました(店長命令...笑)。
内容としては、芯の通った人になるための話し方について、主にビジネスの場面を想定して書かれているので、男性にも是非おすすめしたいのですが、女性ならではのしなやかな強さがあるというのも本書の特長です。
どうしてもご紹介したいのが、「愛されるよりも愛する方が強いものです。」という一文。
受身の言葉をやめよう、という項目に書かれている文です。
愛される、可愛がられる、のような良い意味で使われる受身の言葉であっても、その状態に甘んじていては消極的な生き方になってしまう。そこで愛する方が強い、というわけです。
可愛がられるだけでなく、自らが部下や後輩を可愛がる立場にならなくては、子ども扱いされるだけでそこに成長は無い! ......耳が痛いものの、同時にしゃんとした気持ちになります。
女性として大人として、頑張っている方、頑張りたい方、あなたの品格のために、おすすめの一冊です。
ささおき書店 藤原千代
書名:なぜあの人の話し方は「強くて美しい」のか?
著者:大嶋 利佳
出版社:明日香出版社
ISBN:978-4756910738
本体価格:1,400円(税込価格:1,470円)