創業者である父が書いた『男たちの出版社』(1988年弊社より発刊)を8月に読み直しました。涙のちゃぶ台返し!などたくさんの物語が書かれている創業日誌。その中の「ワイワイガヤガヤの会議を!」に目がとまります。今でもワイワイガヤガヤやろう!とは言っていますが会社内ではどうにも盛り上がりに欠けるように感じていました。
企画屋がこれではあかん!ということで『男たちの企画会議』を考えました。築30年近い長野県にある山小屋にこもってやる企画会議を考えたのです。あずさ号から降りてきたメンバーと、名物おばあちゃんが作ってくれた蕎麦と惣菜の昼食を摂り(夜はまた別の名物おばあちゃんのお店に行きました)、山深い山荘へ向かいます。行先もわからない一行。薄暗い山林はメンバーを不安にさせたようですが、車は容赦なく一本、一本、また一本と支路へ入っていきます。標高は1300mの場所にあり、冬には氷点下16度以下に平気でなる山荘。しかし目の前には雄大な八ヶ岳がひろがります(まあ今回はずっと霧の中でしたが...)。冷え切った部屋に業務用の暖房に火が入ります。あっという間に暖まった部屋で、メンバーは最初の仕事をします。それは夜の寝支度を整えてもらうことです。各人が布団を敷けたところで企画会議のスタートです。企画の素案がたくさん出てきました。そして夜中の2時まであれこれ話をしましたが、酒が底を尽き会はお開きとなりました。『男たちの出版社』を読むと、創業メンバーは出版談義に白熱し夜が明けていたとか。こんなことはしょっちゅうだったそうな。まあ今の時代は健全第一ですから2時でも十分充分(^^)/
明朝、少し頭の痛い(飲み過ぎ)自分に鞭打って暖房に火をいれます。歯磨きを終えて、集合時間までに机に座って2階からのメンバーを待ちますが、チクタクチクタク、降りてこない・・・。まあ前日は2時までやったし、何者かのものすごいイビキが下まで聞こえていたので(笑い)、会議の開始時間を1時間遅くしました。
その後、起きてきたメンバーはテキパキとアイデアを出し合い、あっという間に3時間が過ぎました。会議の終了宣言をしてからメンバーを駅まで送っていきました。
今回の『男たちの企画会議』に参加したメンバーも一同に良い感想をもってくれたようです(無理には言わせてませんよ(^^))。企画屋たるもの食わず嫌いをせずに未体験ゾーンをどんどん制覇することが大切だと思います。未体験ゾーンを攻略する社内イベントにも挑戦していきます。アイデアは無限、実現は実行次第と思います。
今回は文字通り「男だけ」の企画会議でしたが、近い将来に『女たちの企画会議』も企画したいと思います。うーん、さすがに山小屋はムリか?・・・いやいや「共通共有」という大原則があるではないか!・・・で、どうなるかは神のみぞ知るのでした。