わかっているけど、すぐやれない。
いつも期限のギリギリになってあわててしまう......。
そんな方にお勧めの本が売れています。
本書はタイトルの通り、「すぐやる人」と「やれない人」を比較しながら、
何が違うのか、どこを改善すれば良いか、わかりやすく解説した本です。
それでは本書から気になる項目をひとつ紹介。今日から実践してみましょう♪
「これ、やっといて!」
みなさんは、このように上司から仕事を頼まれたものの、
いま取り掛かっている仕事が佳境に入り、
なかなか上司から依頼されたこの仕事に取り掛かれない、
こんな経験をしたことはないでしょうか。
このとき、あなたならどうしますか?
「優先すべきは目の前の仕事だしなぁ......。
納期まで時間があるから、あとでまとまった時間で一気にやろう」
そう、これは「やれない人」の習慣です。
結局、納期ギリギリに提出するも、
「これじゃダメだよ......」
なんて、上司に仕事を突き返され、
その仕事に予定以上の時間をあてることになってしまいます。
では、「すぐやる人」はどうするのでしょうか?
答えは簡単。
上司から仕事を依頼された時点で、5分だけでもいいので、
その仕事に時間をかけてみることです。
「えっ、そんなことをしたら、中途半端になってしまうよ」
と感じる方もいるでしょう。
でも、これは心理学的にも効果が高いことがわかっています。
例えば、連続ドラマは、毎回、途中の気になるところで終わります。
それでも次週になるとすんなり話に入っていけます。
あの現象もまさにツァイガルニク効果を利かせています。
つまり、ツァイガルニク効果とは、
未完了の課題についての記憶は、
完了した課題についてのそれよりも頭に残りやすい
という現象をさした認知心理学のひとつなのです。
では、すぐやる人はそれをどう仕事に活かすのでしょうか。
まず5分、何かしらに着手します。
やるべきリストをつくってもいいでしょうし、
文書作成系だったら、たった一項目を書いてみるでもいいでしょう。
少しだけ取り掛かったら、ほかの仕事に移ります。
これだけでいいのです。
すると、このやりかけの仕事が頭に残ります。
次の日の出社時の電車のなかで、
「あの上司の仕事、一部後輩に手伝ってもらおう」とか、
「ダンドリをこうしよう」とか、
その仕事を片付けるためのアイディアが浮かびやすくなります。
このように、すぐやる人は、「ツァイガルニク効果」を上手に使って仕事をしています。
みなさんもぜひ試してみてはいかがでしょうか?
↓ 紀伊國屋書店 梅田本店 ビジネス書8位(4月6日撮影)
↓ 須原屋 ビーンズ武蔵浦和店 ビジネス書1位(5月1日撮影)
■ 「すぐやる人」と「やれない人」の習慣
塚本 亮 著/1400円+税/ISBN 978-4-7569-1876-5
*累計発行 4万7000部 (5月1日現在)