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とても内容が分かり易く、数学的背景についても記されている為、教えるという視点からも理解が深まる1冊と
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 [337]梅原龍三郎「拝啓 ルノワール先生」・三菱一号館美術館
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[337]梅原龍三郎「拝啓 ルノワール先生」・三菱一号館美術館

 洋画家の梅原龍三郎と言えば、躍動感あふれるバラを描いた静物画や極太線が走るダイナミックな富士山や浅間山の風景画が有名です。

 その強烈な色彩と力強いタッチで、独特の世界を築き上げた洋画界の巨匠、梅原龍三郎の展覧会が「三菱一号館美術館」にて開催中です。
 この展覧会では梅原がどのようにして洋画家として育っていったのか、その成長の過程をつぶさに見ることができます。

「拝啓 ルノワール先生 ‐梅原龍三郎に息づく師の教え」
2016年10月19日~2017年1月9日

 梅原龍三郎は1908年(明治41年)、20歳の若さでパリに留学。翌年、ルノワールをアポなし訪問し、幸運にもその場で弟子入りを果たします。

 すでに巨匠の名を手に入れていたルノワールは見知らぬ人に会うことも、ましてや弟子を取ることも、本来ならばなかったそうです。ところが梅原は、ルノワールと一緒にデッサンをするまでに親交を深めていきました。

20161228.jpg
※「ルノワールの言葉、梅原の言葉」
 「三菱一号館美術館 公式サイト」より

 このとき梅原21歳、ルノワール68歳。年齢差47歳。画風すら異なるふたりの間に、どのような芸術的やりとりがあったのでしょうか。
 そして、まだ若造でしかなかった梅原に、しかも誰からの紹介もなかったひとりの東洋人に、なぜルノワールは心を開いたのでしょうか。

 その謎を解き明かすヒントは、展覧会場にある「ルノワールの言葉、梅原の言葉」にありそうです。


 1919年12月3日。ルノワール死す。

 その一報を東京で聞いた梅原は嘆き悲しみ、すぐさま自宅を売却。さらにはルノワールから贈られた絵までも売り払ってフランスへの渡航費を捻出します。そして一路、共にデッサンに励んだアトリエへ、今は亡きルノワールの元へと急ぐのでした。

 今回の展覧会では、そんなふたりの交流についてくわしく紹介しています。

 2017年は1月2日(月)より開館しています。

 ルノワールと梅原龍三郎を、一緒に鑑賞できるまたとない機会です。ぜひ、足をお運びください。(水)

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■関連リンク
三菱一号館美術館・公式サイト

※この展示は東京の後、大阪へ巡回します。
「拝啓 ルノワール先生-梅原龍三郎が出会った西洋美術」
大阪:あべのハルカス美術館
2017年1月24日(火)~3月26日(日)


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