「刀剣女子」については、当コラムでも取り上げましたので、説明の必要はないでしょう。 [227]日本発のIoT技術・・・刀剣女子の世界。 その刀剣女子の胸を騒がせる、大事件が発生しました。 メッキがはがれた、メッキがとれた、などと言うと、知識や品格が付け焼き刃だったことがバレて、これまでのイメージとは似ても似つかぬ本性が現れることを指しています。 このたび、国宝に指定されている平安時代の太刀、国宝「金地螺鈿毛抜形太刀」が金メッキではなかったことで、メッキと鑑定していた方にとって穴にも入りたい事態となってしまいました。 メッキではなかった! 春日大社の国宝「金地螺鈿毛抜形太刀」のつばや柄は純金 春日大社(奈良市)が所蔵し、植物や鳥の繊細な彫金が入った平安時代の国宝「金地螺鈿毛抜形太刀」(総長96・3センチ)のつばや柄などの金具部分が、従来考えられてきたメッキではなく、ほぼ純金だったことが分かり、春日大社が26日、発表した。 儀式用に使われていたと考えられており、完全な形で残る毛抜形太刀は他に伊勢神宮(三重県)にしかない。春日大社は「国内の同時代の太刀には類例がなく、画期的な発見だ」としている。 太刀は10月1~31日、春日大社国宝殿で展示される。 (産経WEST 2016年9月26日掲出) この国宝「金地螺鈿毛抜形太刀」は、さやの部分にネズミを追いかけるネコが描かれており、刀には似つかわしくない「カワイイ」感にあふれています。 そのせいではなかったのでしょうが、金メッキ製と伝えられてきました。ところが今回、まさかのほぼ純金という、驚きの鑑定結果に。 奉納者にとっては、奉納品の善し悪しは信仰の篤さにつながる重大な問題です。それが長い期間にわたり、素材は金メッキと誤解されてきたわけですから、内心はなはだ不満があったのではないでしょうか。 金メッキと鑑定された太刀としても、「鑑定家よ、お前の目こそメッキじゃないの」、と言い返したかったことでしょう。 純金を使っていても、それとはわからないさりげなさ。勇ましい刀にカワイイ猫を描くセンス。そこには美しさに対する平安の貴族文化が見事に表現されているといえるでしょう。(水) ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ ◆関連リンク 春日大社 公式サイト ※国宝「金地螺鈿毛抜形太刀」はリニューアルした春日大社国宝殿にて、10月31日まで展示中。 --------------------- 「できる!」ビジネスマンの雑学 ジャンル別 --------------------- 〇ニュースを読む 〇出来事 〇本・雑誌 〇IT関連 〇旅 〇食と料理 〇教育 |
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