筆者は最近、ふと思い立ち、都内某所にある「園芸トラの穴」を訪ねました。 そして、講師の方からご指導いただいた結果がこれ。 ◆ハーブのタイム ◆スミレ 「苔玉(こけだま)」です。 いかがでしょうか、幽玄な世界を再現できたでしょうか。 今までコケという存在は、軽く見られてきた気がします。植木の根元や、植栽の陰、コンクリートのすき間など、わりとどうでもいい場所に勝手に生えていると思われているのではないでしょうか。 メインの植物は買ってきたり、手塩にかけて育てないと立派なものにはなりませんが、コケは風に吹き寄せられるように、いつの間にやら吹きだまりにできるもの。そんな程度のものと認識していませんか。 ところがドッコイ、苔の存在感がにわかに高まる研究が発表されました。 4億年前の酸素急増、「コケ」が供給源か 研究 【8月16日 AFP】動物や人間の繁栄を支えるのに十分な量の酸素を地球にもたらしたのは何かという謎は長年にわたり科学者らの頭を悩ませてきたが、この答えを「コケ」に見つけたとする新説が15日、発表された。 米科学アカデミー紀要(Proceedings of the National Academy of Sciences、PNAS)に発表された研究論文によると、地球に初の安定した酸素の供給源をもたらし、知的生命体の繁栄を可能にしたのは、約4億7000万年前に始まったコケの増殖だったという。 論文の共同執筆者で、英エクセター大学(University of Exeter)のティム・レントン(Tim Lenton)教授は「控えめな存在であるコケの大発生が起きなければ、今日の地球に人間が一人も存在しなかった可能性がある」と話し、今回の研究では、最初期陸生植物の生産性が驚くほど高かったことと、これらの植物が地球大気の酸素含有量を大幅に増加させたことが示唆されたと説明した。 (中略) 一部の科学者らは、森林が酸素濃度の上昇をもたらしたとする説を提唱しているが、今回の研究はこれに異を唱えている。 (AFP BB NEWS 2016年08月16日) もしも苔がなかったなら、地球には酸素は行き渡らず、空気呼吸する動物は今ほど繁栄することはなかったでしょう。その中には、当然のように人類も含まれています。 苔はあらゆる動物たちの生みの親、とも言えるでしょう。 どうですか。もう苔をコケにはできなくなりましたね。(水) --------------------- 「できる!」ビジネスマンの雑学 ジャンル別 --------------------- 〇ニュースを読む 〇出来事 〇本・雑誌 〇IT関連 〇旅 〇食と料理 〇教育 |
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