◆東北・北海道に爪痕を残した台風10号 8月19日、八丈島東方の海上に誕生した台風10号は、常識を覆して日本列島を西に進み沖縄へ。そして再び伊豆諸島に戻ってくると、東北から北海道にかけて猛威をふるいました。迷走に迷走を重ねた台風10号でしたが、東北、北海道地域に痛ましい爪痕を残したのは記憶に新しいところです。 アニメーションで見る台風10号の成長と進路図 「台風10号進路図(気象庁発表)」【2016年 8月31日 0時現在】 自然の猛威の前には、人はなすすべもないのですが、気まぐれな自然は、ときに奇跡のような贈り物をもたらすことがあります。 その場所は、北海道・富良野市。7月の豪雨をきっかけに市内の鳥沼公園に、ある変化をもたらしました。その変化とは・・・。 富良野市鳥沼公園の沼が「青い沼」に 原因は不明 富良野市鳥沼の鳥沼公園の沼が今回の大雨災害後に青くなり、「青い沼」として話題を集めている。 周りの自然風景がきれいに写りこむ沼として普段から市民や写真愛好家に親しまれている。その沼が7月下旬の大雨災害後に、近年有名になった美瑛町の「青い池」のように青くなり、情報を知った観光客や市民が美しい風景を一目見ようと訪れている。 富良野市観光課によると、「美瑛町の青い池は地質に基づくものだが、鳥沼公園近辺の地質は全く異なり原因は今のところ不明。現地を確認したところ、沼の近くにある2カ所の湧水口付近が最も青く、その湧き水が沼に流れ込んで色を変えたようだ。突然の大雨によるものと考えられるが、いつまで続くかはわからない」という。 (旭川経済新聞 2016年9月7日掲出) 写真を拝見すると、以前は水面が周囲の木々の緑を映し出していました。水の透明度が高いことがうかがえる、鏡のように美しい湖です。 名所・景観 「鳥沼公園」(ふらの観光協会公式サイト) ◆一時の気まぐれ? それともこのまま続くのか。 ところが、大雨の後は、その姿を一変。コバルトブルーの絵の具を誰かがたらしたのではと疑うような、鮮やかで深い青色の幻想的な湖に変身したのです。(記事に写真あり) 絵画にたとえると、「モネの描く睡蓮の湖のような」といえばわかりやすいでしょうか。睡蓮はありませんが。 (「睡蓮」1906年 クロード・モネ 大原美術館蔵) 特有の鉱物が混ざる火山湖には、濃い青色の湖が出現すると聞いたことがありますが、今回の自然現象はそういうわけではなさそうです。 公園側としても、鏡のようだった原状復帰に努めるべきか、様変わりしたその景観を自然からの贈り物として素直に喜ぶべきか、迷うところですね。 ただし、引用した記事にもあるように青い湖になった「原因は不明」とのこと。いつ元に戻るのか、このままなのか。誰にもわかりません。 富良野は9月中旬から、早くも紅葉が始まるようです。真っ赤な紅葉とコバルトブルーの湖の組み合わせで、美しさはいっそう際立つことでしょう。富良野を訪れるなら、この秋がベストシーズンかもしれません。(水) ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ ◆参考サイト 「ふらの観光協会公式サイト」 --------------------- 「できる!」ビジネスマンの雑学 ジャンル別 --------------------- 〇ニュースを読む 〇出来事 〇本・雑誌 〇IT関連 〇旅 〇食と料理 〇教育 |
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