ヤマト運輸が運営するクロネコメンバーズのメールサービス「お届け予定eメール」を騙(かた)るウイルスメールが出回っているようです。本文や差出人アドレスまでもそっくりに偽装しており、簡単には見分けがつきません。 この場合、メールそのものはウイルスではありませんので、通常のメールとして受信されてしまいます。セキュリティソフトがブロックしたり、自動的に削除することは期待できません。 ヤマト宅急便の偽メールは銀行ウイルス...1000件超報告 ヤマト運輸の宅急便通知メールになりすました偽メールが、6月29日未明から出回っている。ヤマト運輸への問い合わせは1000件に達するなど、大量送信されているようだ。セキュリティー会社の分析によれば、ネットバンキング不正送金ウイルスが添付されていた。 (ヨミウリ・オンライン・サイバー護身術 ITジャーナリスト・三上洋 2016年7月1日掲出) 受信しただけでは、被害は発生していないようですが、そのメールにくっついている(添付)ファイルにご注意ください。 このファイルはZIP形式を装っていますが、ひとたびクリックすると、exe(エグゼ)プログラムが実行される恐ろしいファイルです。このプログラムは、被害者のPCに保存されているネット銀行のIDやパスワードを探し出して、送り主のハッカーに送信するそうです。 また、場合によっては、あらかじめ用意されたハッキング用サイトに誘導して、荷物の受け取りや決済のために必要ですとだまして、被害者にIDやパスワードなどの個人情報の入力を迫ってくるそうです。 手口としてはこれだけではなく、契約しているネット銀行の情報を求めたり、果ては身に覚えのない料金のネット決済を求めたりと、様々なパターンがあるようです。 この事態にヤマト運輸ではどのような対応を取っているのでしょうか。 「お届け予定eメール」を装った不審メールにご注意ください ヤマト運輸の「お届け予定eメール」を装った不審なメールが送られています。 不審メールにはZIP形式のファイルが添付されていますが、ヤマト運輸からお送りしているメールには添付ファイルはありません。絶対に添付ファイルを開かず、削除いただきますようお願いいたします。 万が一、添付ファイルを開いてしまった場合は、ウィルス対策ソフトなどでウィルスチェックを行うことをおすすめいたします。 不審メールには、ヤマト運輸からお送りしている「お届け予定eメール」と同じ「件名」や「差出人アドレス」が表示されていますので、くれぐれもご注意ください。 ご不明な場合は弊社サービスセンターまでご連絡ください。 以上 (「ヤマト運輸 お知らせ」 より引用) いまできる最善の対策は、以下の通りです。 1. ヤマト運輸の「お届け予定eメール」に添付ファイルはない 2. 添付ファイルがついたヤマトのメールは開かずに削除する 3. もし添付ファイルを実行したら、すぐにネットを遮断してウイルスチェックをかける 最近では「日本郵便」や「佐川急便」を装った偽メールも出回っているようです。 相次ぐ偽「宅配不在メール」は本物そっくり! 見破る最善策はコレだ 佐川急便はホームページで「10の手口」を紹介 こうした宅配業者を装った不審メールは、日本郵便や佐川急便(SGホールディングス)の名前でも、利用者のもとに届いている。 日本郵便はホームページで、「Web集荷サービス」の利用者向けに送っているメールを装った、ZIPファイルが添付された不審なメールが出回っていると報告。ヤマト運輸と同じ手口のようで、「日本郵便からのメールには添付ファイルはないので、絶対に添付ファイルを開かないように」と、注意を呼びかけている (J-CASTニュース 2016年6月30日) セキュリティソフトが入っているから安心という時代は終わりました。くれぐれもご注意ください。(水) --------------------- 「できる!」ビジネスマンの雑学 ジャンル別 --------------------- 〇ニュースを読む 〇出来事 〇本・雑誌 〇IT関連 〇旅 〇食と料理 〇教育 |
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