ひじきよ、お前もか!と叫びたくなる話です。
今どきのひじきは、草食系なのでしょうか。近頃、鉄分の含有量が少なくなり、鉄分補給にはもの足りない存在になってしまったそうです。
ヒジキ「鉄分の王様」陥落 食品成分表、5年ぶり改訂
文部科学省は25日、日ごろ口にする食品の栄養成分をまとめた日本食品標準成分表の改訂版を公表した。製造に使う釜の多くが鉄製からステンレス製に代わったことで、ヒジキに含まれる鉄分が大幅に減った。
(中略)
表示が大きく変わったのが「鉄分の王様」とも呼ばれるヒジキ。100グラムあたり55ミリグラムあった鉄分が6.2ミリグラムと、9分の1になった。ステンレス製の釜が普及し、以前より鉄分が少ないものが流通していることが理由。切り干し大根もステンレス製包丁の普及を受け、鉄分が9.7ミリグラムから3.1ミリグラムに減った。
(日本経済新聞 2015年12月25日掲出)
筆者はひじきの鉄分は天然由来と思っていましたが、その製法過程で鉄分が取り入れられていたのですね。勉強になりました。
ところで、ひじき煮など作っても、最近の家庭ではなかなか食べてもらえません。黒くて味がないとか、肉でも野菜でもないし、食べる意味がわからない、などさんざんな言い方をされています。要するに、誰もひじきをおいしいと思ってないから、食べないだけなのです。
実はひじき煮は、工夫次第でとてもおいしいごちそうになるのを、ご存じでしょうか。
筆者が独身時代に編み出した、ひじき煮の画期的でおいしい食べ方を伝授いたします。
~ひじき煮の卵かけご飯~
1.あつあつのご飯を用意する
2.ひじき煮をご飯にのせる
3.真ん中にくぼみをつくる
4.そこに卵の黄身(お好みで白身も)をのせて、しょう油をたらす
5.かきまぜていただきます
本当においしいです。ぜひ、お試しください。(水)
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