みなさんはご存じでしょうか。
世の中に、いえアメリカ合衆国には、「フロッグチキン(frog chicken)」と呼ぶ食材があることを。
鶏肉のような味がするともいわれる、カエル肉のことでしょうか。
アメリカ人はフロリダに行けば、ワニ料理を食べるようだが、カエルも食べるのか、などと納得したあなた。違います。
筆者がこのフロッグチキンなるものを知ったのは、アメリカ人の料理人からですが、米国ではよく知られた"食材"だそうです。
フロッグチキンとは、やはり鶏のことです。特にあるさばき方をした丸鶏を、アメリカではこう呼んでいます。
そのさばき方とは・・・。
1.丸鶏を用意します。内臓など余分な部分を抜いてある方が楽です。
2.太ももの内側に沿って、切れ込みを入れます。
3.胸肉の部分の肋骨を手羽の付け根に向かって切り開きます。肋骨をカットしますので、包丁より調理ばさみの方が楽です。
4.左右ともカットして、胸肉を首方向に開きます。内臓があれば、ここで取り去ります。
5.この状態がいかにもカエルの姿に似ているので、フロッグチキンと名前がついたようです。
6.胴と胸をつなぐ背骨をカットしてふたつに分けます。大きめのオーブンがある家庭ならば、カットせずに串刺しにして焼くようです。
7.胸肉、もも肉とも平らにならします。こうすれば、さほど高さのないガスグリルでも、じっくりと焼き上げることができます。
フロッグチキン。それはオーブンがない家庭でも、丸鶏のジューシーなバーベキュー料理ができる、とてもすぐれたさばき方です。
筆者はアルミホイルに薄く切ったレモンを敷き詰め、お腹に香草、皮目にはカレー粉をまぶした胸肉を、両面焼きグリルでじっくりと焼き上げました。
「frog chicken recipe」などで検索していただくと、調理例がたくさん出てきます。レシピはそちらからご覧ください。
クリスマスを飾るひと品に、ぜひチャレンジ。(水)
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