毎年、12月1日に発表される流行語大賞。今年はどんな言葉が選ばれるでしょうか。
そこで2015年のノミネート50語から、気になる言葉をピックアップしてみました。言葉の後の数字は、当コラムで用語を取り上げたコラムの番号になります。
【新語・流行語大賞のノミネート50語から抜粋】
・福山ロス=2013年のあまちゃんロスの続きでしょうか。男性には縁のない言葉でした。
・火花=又吉氏の小説ですね。よく売れたそうです。
・エンブレム=グラフィックデザイナーの信頼が失墜しました。
[129]五輪エンブレム問題から見えてきた「失敗の本質」
・上級国民=いやはや、身分制度の信奉者はいたのですね。
・オワハラ=本当に身近にありました。
・おにぎらず=10年以上昔に考案されたメニューなのに、なぜいま。新聞で何度か取り上げられた影響でしょうか。
[096] カンタン手料理-12 有明ノリで作る「おにぎらず」
・爆買い=数年前から都内でその兆候は感じていました。今年になって一気にはじけました。
[022]4月半ばまで続く予測。外国人旅行客の「爆到着」
[088]爆買いにビジネスチャンス到来!か
[114]爆買い続報。空港配達サービスはあったが・・・
・北陸新幹線=日本の良質なところを体感できる旅。
[010]祝!北陸新幹線開通。高岡のことも忘れないで。
[019]サクラ咲く おすすめ花見スポット 独断ベスト5
・ドローン=語感にただよう忍者感とその実態がぴったり。ただし離陸にはさまざまな難題が。
・テロに屈しない
・シールズ(SEALDs)
・マイナンバー
・下流老人
・大阪都構想
数年前からテレビを見なくなった筆者には、なんのことやらさっぱりわからない用語が三分の一ほどありました。Webニュース、(紙の)新聞、ラジオニュースは見聞きしている筆者ですので、わからない用語はテレビ限定の流行語かもしれません。
また、今年のネット社会で一番の話題といえば、音楽配信サービスや映像配信サービスと思いますが、流行語とは無縁のようですね。
世界遺産、MRJ、TPPなど来年以降も影響力ありそうなキーワードがないのも、あれれと思いますね。
当コラムの登場回数で判断すると、今年の流行語大賞はやっぱり
「爆買い」
でしょうか。
中国人の「爆買い」で銀座の免税店戦争が激化! 三越は空港型免税店をオープン 韓国ロッテも参戦し...
高級ブランド店が軒を連ねる銀座の景色が変わりつつある。訪日外国人観光客の「爆買い」で、免税専用カウンター設置や英語、中国語ができるスタッフの常駐から一歩進んで、フロアや全館を免税対応にシフトする大型の免税専門店が次々と出現しているのだ。平成32年(2020年)に開催される東京五輪・パラリンピックに向け、外国人観光客は右肩上がりの伸びが予想されており、各社の顧客争奪戦は一段と熱を帯びている。
(産経ニュース【経済インサイド】永田岳彦 2015年10月16日掲出)
銀座・免税店競争の勝算。百貨店も化粧品各社も"爆買い"に魅せられて
東京・銀座地区で訪日外国人の獲得競争が2016年から本格化する。同年には三越伊勢丹ホールディングス(HD)が三越銀座店に空港型免税店を、韓国ロッテが数寄屋橋阪急跡に東急不動産が開設する商業施設に大型免税店を開設。さらに建て替え中の松坂屋銀座店が17年1月に訪日外国人を意識したコンセプトで開店する。"爆買い"需要を狙った小売りの出店攻勢に合わせ、化粧品メーカーなどが急ピッチで出店調整を進めている。
(日刊工業新聞社「ニュースイッチ」・文=森谷信雄、山下絵梨 2015年11月29日掲出)
数年前、デパートがこう言われていたことを筆者はよく覚えています。
「専門店の時代にデパートの役目は終わった」
「総花的にものを売る業態はもう時代に合わない」
「衰退企業同士で合併しても先はない」
「ウィンドーで品物を見て、ウェブで安く買う時代が来た」
さんざんな言われようだったデパート業界ですが、爆買いでみるみる息を吹き返しています。
丁寧な接客、深い商品知識、本物しか扱わない安心・安全。どれをとっても流通の専門家たちからは時代遅れと言われていましたね。
日本の商業の代表といえる銀座通りに、免税店が進出するだけでも事件ですが、「空港型免税店」まで登場するとは、この爆買いにかけるデパートの本気度がうかがえます。
専門家にも予想できない流行に一喜一憂する私たち。今年はどんな流行語が大賞に選ばれるのでしょうか。(水)
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