亀を助けるお話といえば、誰もが「あー、浦島太郎ね」と思うでしょ。
いえいえ、現実は違いました。亀を助けたのはやっぱりカメさんだったというニュースが、関西で話題になっています。
ポイントに挟まるカメ...逃げ場作りトラブル解消
線路の分岐器(ポイント)にカメが挟まり、列車がストップする障害について、JR西日本と神戸市立須磨海浜水族園は24日、防止策を実用化したと発表した。
ポイントの手前にU字溝を置いて、カメを落とす作戦。和歌山線五位堂駅(奈良県香芝市)で今年4月に設置したところ、8月までに10匹が溝から救出され、トラブルも解消したという。
JR西近畿統括本部によると、カメが挟まってポイントが切り替わらない障害が、2002~14年度、五位堂駅など奈良県と京都府の6駅で計13件発生。フェンスの隙間を埋めるなどしてきたが、効果がなく、同水族園学術研究統括の亀崎直樹さん(59)に相談した。
亀崎さんは、踏切から軌道内に入ったカメが、2本のレールの間を線路に沿って進むうち、ポイントにたどり着いて挟まれる――と原因を推測した。
亀崎さんは、「レールからの逃げ場を作ってみれば」と助言。JR西が五位堂駅構内の2か所に市販のU字溝を埋め込んだところ、クサガメやアカミミガメが落ちるようになり、障害もなくなった。
(ヨミウリオンライン・社会 2015年11月26日掲出)
見事な解決策を提案した亀崎さんと、それを採用したJR西日本に拍手。気分をほっこりさせてくれるニュースでした。
たぶん、亀崎さんは職場で「カメさんが亀を助けた」と言われているでしょう。
いえ、新聞にはそんなことひと言も書いていないので、筆者が勝手に言っているだけです。(水)
ニュースを読む一覧へ |