先週24日土曜日、関東地方に木枯らし一号が吹きました。
ついに吹いたか木枯らし1号! 東京で13.3メートルの風観測
気圧配置が西高東低の冬型となり季節風が強まった影響で、気象庁は25日、東京で冬の訪れを告げる「木枯らし1号」を観測したと発表した。観測は24日夜。昨年より3日早かった。
(産経ニュース 2015年10月25日掲出)
「木枯らし」と聞くと、秋の深まりを感じますね。
晩秋への想いに水を差すようですが、木枯らしは東京、大阪にしか吹かないことはご存じでしょうか。
実は、木枯らし一号は東京、大阪地区のみで発表されるローカルな気象情報なのです。
秋田地方気象台の公式サイトに以下のやりとりがあります。冷静すぎるQ&A対応にもご注目ください。
東北には吹かない木枯らし一号、春一番
Q&A
Q.東北では春一番、木枯らし1号、紅葉予想の発表はないのでしょうか?
A.ありません。
気象庁では、立春(2月4日)から春分の日(3月20日頃)までの間で
次のような気象条件が成り立つと春一番を発表しています。
1,低気圧が日本海側にある
2,南よりの風が吹いている
3,最大風速8m/sである
4,最高気温が平年値または前日より高い
東北でもこのような風が吹くことはありますが、その後に北西からの季節風が吹き、冬に逆戻りするために春一番とは言いません。 これは北海道も同じです。 沖縄など南西諸島でも春一番の発表はされていませんが、これは日本海側の低気圧により吹く南風がそれほど強くならないためです。
木枯らし1号は、東京と大阪でのみ発表しています。 気象庁では、霜降(10月23日)から冬至(12月21日)までの間に次のような気象条件が成り立つと発表しています。
1,冬型の西高東低の気圧配置になったとき
2,北よりの風が吹いている
3,最大風速8m/s以上である
東北を含め、他の地方では発表されておりません。
紅葉予想は、関東各地域のみ発表しており、東北を含め他地域では発表していません。
(出展:秋田地方気象台 Q&A より)
温暖な沖縄で吹かないのはわかりますが、東北には木枯らし一号どころか、春一番も紅葉予想もないとは知りませんでした。
ところで、木枯らし一号はあるのに、なぜ二号、三号はないのでしょうか。また、春一番とは言うのに、木枯らし一番といわないのはなぜでしょうか。どちらかに表記を統一したらどうでしょう。
「昨夜、サッポロで木枯らし一番が吹きました」
なんだか冷えたラーメンをすすらされた気分になりました。木枯らしは一号のままでいいです。(水)
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