千代田区大手町と言えば、オフィスビルが林立し、日本を代表するビジネス街ですが、その大手町に天然温泉が湧き出したそうです。
温泉をくみ上げる様子は、ニュースサイトはもとより、各テレビ局からも流されました。
オフィス街にうぶ声をあげたこの温泉、名前は「大手町温泉」と命名されたそうですが、なぜこれほど注目を集めるのでしょうか。
ひとつにはその泉質にあるようです。「大手町温泉」は「含ヨウ素-ナトリウム-塩化物強塩温泉(高張性・中性・温泉)」という成分と判明して、「療養泉」に分類されました。腰痛や疲労回復に効能があるそうですから、デスクワーカーの多い大手町にはぴったりですね。
残業帰りの疲れた顔かと思いきや、お肌つるつる、こざっぱりした顔で帰宅するサラリーマンが増えそうですね。
もうひとつの理由が「皇居ランナー」の存在です。
来春開業の「大手町温泉」ひと風呂1500円也 三菱地所が汲み上げ公開
東京・大手町の高層ビル建設地で湧出した「大手町温泉」のくみ上げ現場が13日、公開された。
温泉は、三菱地所が建設中の「大手町フィナンシャルシティ グランキューブ」内に、来年5月に開業するフィットネス施設に使われる。同施設の会員以外の入浴料は1回1500円で、都心で働く人たちや"皇居ランナー"らの利用を想定している。トレーニング室など施設のすべてを使用すれば同3千円。
温泉は地下約1500メートルからくみ上げる。湯温は36・5度なので温めて使う。別棟では、星野リゾートが7月に同じ温泉を使った高級旅館を開業する。
(産経ニュース 2015年10月13日掲出)
皇居は一周約5キロ。信号のない走りやすい周回コースとなっており、「皇居ランニング」が定着しています。ひと汗かいたランナー達に必要なのはシャワーと着替えです。
すでに皇居周辺の銭湯は、着替えや荷物の預かりサービス、充実したシャワー施設などで、ランナーの立ち寄り所として活用されています。
大手町という絶好のロケーションに誕生する「大手町温泉」に、皇居ランナー達の熱い視線が注がれるのも当然というわけです。
2016年春にも営業開始が期待される「大手町温泉」。
半年後の「開湯」が楽しみですね。(水)
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